ボートレース徳山では10月23日から「G3サッポロビールカップ」が開催される。G3企業杯にA1勢から渡邊伸太郎（佐賀）、辻栄蔵（広島）、山口裕二（長崎）、中島孝平（福井）、中野次郎（東京）、長野壮志郎（福岡）、下條雄太郎（長崎）、濱本優一（大阪）、末永由楽（岡山）、中村泰平（愛知）が登場。強豪レーサーが多数参戦してハイレベルな戦いとなりそうだ。
V候補の筆頭格を挙げるなら中島孝平か。今期勝率は7.57で今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。5月の三国GWレースで約1年10カ月ぶりの優勝を飾ると、6月には常滑G3企業杯と尼崎一般戦で立て続けに優勝するなどリズムはさらに上昇。8月には大村G2モーターボート誕生祭で優出4着という結果も残した。かつての強さを取り戻してきた印象だ。徳山は通算4優出1Vで水面相性はまずまず。当地2回目の優勝を目指してどんな走りを見せるのか楽しみだ。
徳山相性なら辻栄蔵が一歩リード。12年にG1徳山周年で優勝するなど当地4Vの実績を誇る。ただ9月の鳴門戦で準優フライングを切って今期F2となってしまったのが痛手。スタートは無理できない状況のなかでどうしのいでくるのか注目だ。
近況のリズムなら下條雄太郎が侮れない。4月の常滑戦、5月の宮島戦、8月の大村戦、9月の大村戦で優勝するなど今年10優出4Vという活躍ぶり。今期勝率7.28と充実した走りを見せている。徳山は通算2優出0Vと相性いまひとつだが、当地初Vは十分に射程圏だろう。
長野壮志郎も楽しみだ。今年4月の徳山戦「日本財団会長杯争奪戦」で優勝したのが記憶に新しいところ。当地2節連続Vを目指して登場する。このG3企業杯の翌節には常滑周年で約1年2カ月ぶりのG1出場を果たすことも決まっており、リズムを上げて記念戦線に向かいたいところだ。
その他では18年に徳山マスターズリーグで優勝している渡邊伸太郎や、徳山G1優出歴を持つ中野次郎、10月の児島周年でG1初準優出を果たした中村泰平らがV争いを賑わしそう。またA1勢以外にも今期7.43と好調な河合佑樹（静岡）や、徳山3Vの実績がある川北浩貴（滋賀）、チルトを跳ねてのダッシュ戦が魅力の下出卓矢（福井）、ベテラン健在の烏野賢太（徳島）、地元期待の前野竜一（山口）など多彩な顔ぶれが揃っており、目が離せないレースが続きそうだ。

（データはすべて10月8日現在。カッコ内は所属支部）