ボートレース徳山では6月14日から「デイリースポーツ杯争奪戦」が開催される。A1勢からは島川光男（広島）、山地正樹（岡山）、田村隆信（徳島）、柳沢一（愛知）、吉村正明（山口）、高橋正男（兵庫）、真庭明志（長崎）、鈴木勝博（愛知）、新田泰章（広島）、岩永雅人（愛知）が参戦だ。
V争いを引っ張るのはやはり田村隆信だろう。今年は3月のG1三国周年で優勝するなどリズム上々。賞金ランキング17位につけ、2年ぶり7回目のグランプリ出場に向けた戦いが続いている。田村は徳山通算8優出1Vの実績。当地記念V歴こそないが、11年のG1徳山周年で優出2着、13年のG2徳山MB大賞で優出6着、14年のG1徳山周年で優出3着、昨年5月のG1徳山周年で優出5着と幾度も好レースを見せており水面相性は悪くない。もし徳山で優勝となれば01年2月の一般戦以来で約20年4カ月ぶり。当地2回目の優勝を狙う戦いに注目だ。
対抗一番手は柳沢一か。昨年はやや苦しんだ柳沢だが、今年に入って1月のG1江戸川周年で優出3着、3月のG1浜名湖周年で優出4着、3月のG1三国周年で優出4着、4月のG1大村ダイヤモンドカップで優出3着と怒涛の記念優出ラッシュ。今年の勝率は7.25で今節出場メンバーでは田村（7.09）を上回ってトップの数字だ。賞金ランキングも14位につけており、2年ぶり2回目のグランプリ出場が射程圏に入っている。そんな柳沢だが徳山は通算6優出0Vでまだ優勝歴なし。今節こそ徳山初Vなるか。
負けていられないのは地元の吉村正明だ。徳山通算40優出13Vと当地実績は断トツ。昨年だけで徳山3Vをマークするなどこの水面での強さは別格だ。ただ今年は徳山出場5節で1優出0Vといまひとつ。今度こそ本来の力を見せつけたい。
その他では徳山V歴のある山地正樹や鈴木勝博らに注目したいところ。また来期A1級昇格を決めている山口裕二（長崎）と明石正之（兵庫）や、昨年6月に徳山マスターズリーグで優勝した岡瀬正人（岡山）らも見逃せない。
若手では117期の柴田直哉（福岡）が楽しみだ。2月の蒲郡G3企業杯で湯川浩司と白井英治に次ぐ優出3着に入ると、5月の多摩川一般戦でも優出4着に入る活躍。近況躍進著しい。柴田は7月の徳山ルーキーシリーズ出場も決まっているだけに今節から注目しておきたい。


（データはすべて5月23日現在。カッコ内は所属支部）

山口114期の渡邉翼は前期勝率5.31と苦戦。勝負駆けに失敗してB1級降格となってしまった。これで最近4期は勝率5.99（A2級）、5.11（B1級）、5.41（A2級）、5.31（B1級）と、A2級とB1級を行ったり来たりが続く状態に。なかなかA級に定着できず苦しんでいる。
前期は平均STコンマ19とスタートで攻めきれなかった印象。かつてはコンマ13（17年前期適用と20年前期適用）をマークしたこともある渡邉だけに、まずはスタート力を取り戻すことがA級復帰へのカギか。


（データはすべて5月23日現在）