女子レーサーたちの競演だ。ボートレース徳山では8月13日から「スポーツニッポン杯争奪 ヴィーナスシリーズ第11戦」が開催される。今節はレディースチャンピオン出場組が不在のためA1級が一人もおらず、A2級も佐々木裕美（山口）、真子奈津実（福岡）、中川りな（福岡）、前田紗希（埼玉）、孫崎百世（滋賀）の5人だけ。V争いは大混戦ムードだ。シリーズの軸を担うのは前田紗希か。今年の勝率は5.93で今節出場メンバーのなかでトップ。6月の住之江オールレディースで自身2回目の優勝を飾り、7月の戸田ヴィーナスシリーズでも優勝戦1号艇（6着）に乗るなど近況好調だ。徳山相性も良好で、当地前走となる21年12月の一般戦では予選2位に入る大活躍を演じ、前田将太や吉田拡郎らとV争いを繰り広げて優出5着の結果を残している。今節は徳山2節連続優出と当地初Vをめざす戦いに注目だ。対抗一番手に挙がるのは中川りな。今年の勝率は5.74で今節出場メンバーのなかでは前田に次ぐ2位だ。2月の唐津ヴィーナスシリーズで優出4着、4月の多摩川オールレディースで優出6着、4月の福岡ヴィーナスシリーズで優出5着、4月の唐津オールレディースで優出2着と今年4優出をマークする活躍。自在のさばきに定評がある。徳山では優出歴こそないが、当地最近10節で準優出8回とコンスタントに好走。今節は徳山初優出を狙う。地元の山口支部からは片岡恵里、佐々木裕美、矢野真梨菜、福山恵里奈、野田彩加、清水愛海、寺田空詩、原村百那が参戦する。片岡は7月の桐生オールレディースで約11カ月ぶりの優出をマークするなど近況リズム上昇ムード。14年の徳山一般戦以来となる当地2回目の優勝を狙いたい。佐々木は7月にびわこ一般戦と桐生オールレディースで連続優出するなど近況好調。19年の徳山オールレディースに続く当地2回目の優勝をめざす。矢野は22年12月以来となる約1年8カ月ぶりの復帰戦。原村はデビュー5節目で徳山初登場になる。その他では19年に徳山男女ダブル戦で優勝歴がある清水沙樹（東京）や、今年3優出をマークしている中澤宏奈（東京）、今年勝率5点台と実力上昇中の野田なづき（佐賀）、実績上位の谷川里江（愛知）、角ひとみ（広島）らに注目したいところ。混戦ムードをV争いを誰が抜け出してくるのか。

（データはすべて7月26日現在。カッコ内は所属支部）

山口126期の野田彩加が急成長中だ。前期勝率4.78をマークして自己ベストを大幅に更新すると、今期に入ってからは勝率5.77と前期を1点近くも上回る飛躍ぶり。A2級初昇格が狙えそうな状態だ。特に今期は2コース成績が光り、11走して1着3本、2着5本、3着3本のオール3連対。2コース差しで着をまとめる力をつけてきたことが勝率アップの大きな要因となっている。野田はこれまで準優出が3回で落･6･3着。6月の鳴門オールレディースでは準優3着とデビュー初優出まであと一歩に迫った。悲願の初優出を地元徳山のヴィーナスシリーズで狙いたいところだ。

（データはすべて7月26日現在）