ベテランたちの祭典だ。ボートレース徳山では1月23日から「G3マスターズリーグ第10戦」が開催される。A1勢からは島川光男（広島）、江口晃生（群馬）、三角哲男（東京）、市川哲也（広島）、角谷健吾（東京）、一瀬明（東京）、大澤普司（群馬）、中辻崇人（福岡）、黒崎竜也（三重）、飯山泰（東京）が参戦。4月に鳴門で行われるマスターズチャンピオンの選考期間は1月末が締切のため、その優先出場権がかかるマスターズリーグはこの徳山戦が最後。ラスト1枚の切符をめぐって熱い戦いとなりそうだ。
V候補の筆頭格は中辻崇人か。昨年19優出7Vをマークする快進撃。2月の大村戦、3月の津戦、3月の下関戦、6月の若松戦、8月の福岡お盆レース、9月のびわこマスターズリーグ、11月の尼崎マスターズリーグで優勝する怒涛のVラッシュを演じた。46歳となったいま全盛期を迎えているかのような活躍ぶりだ。徳山では通算9優出2Vの実績があり水面相性は良好。シリーズの軸となってくる可能性大だろう。
三角哲男と黒崎竜也もすでに鳴門マスターズチャンピオンへの優先出場権を保持。三角は昨年5月に蒲郡マスターズリーグで優勝、黒崎は昨年10月に常滑マスターズリーグで優勝している。ともに昨年の平均STがコンマ14とスタート力に優れ、まくって攻める果敢な走りが魅力。V争いをかき回す存在になってくるだろう。
江口晃生も楽しみだ。鳴門マスターズチャンピオンの選考勝率は7.07。選考順位20位台につけており出場へ当確ランプを灯している、13年に48歳でマスターズチャンピオン優勝を果たしてからもう10年以上経っているが、いまだ衰えぬ走りは見事のひと言だ。近況も11月の桐生戦で準パーフェクトVを飾るなど好調。徳山も通算8優出2Vと相性は申し分ないだけに、V戦線のカギを握ってくるかもしれない。
その他では徳山4Vを誇る市川哲也や、選考順位40位前後でマスターズチャンピオン初出場が見えてきた飯山泰、徳山3Vの角谷健吾、2期ぶりのA1級復帰を果たした一瀬明と大澤普司らに注目したいところ。島川光男は選考勝率50位台につけており勝負駆けになってくる可能性もある。
A1勢以外では徳山3Vの実績がある後藤浩（埼玉）、川北浩貴（滋賀）、鳥飼眞（福岡）らが見逃せない存在。また昨年12月の徳山戦「デイリースポーツ杯争奪戦」で優勝したばかりの國崎良春（福岡）も目が離せない。

（データはすべて1月2日現在。カッコ内は所属支部）

山口73期の柳瀬興志は昨年徳山で2回の優出をマーク。2月の「果子乃季バレンタインカップ」では予選オール3連対の活躍を見せて優出3着に入り、12月の「デイリースポーツ杯争奪戦」では準優4号艇で2着をもぎとる好走もあって優出5着に入った。地元ファンの前で健在ぶりを見せる一年だった。
柳瀬は徳山で通算13回の優出を記録しているがまだ当地優勝歴はゼロ。近況徳山で活躍が光っているだけに当地初Vへ機運は高まっている。徳山マスターズリーグは18年に優出5着に入った実績もある大会。ここで栄冠を手にしてマスターズチャンピオン初出場の切符をつかみたい。

（データはすべて1月2日現在）