ボートレース徳山では6月24日から「レノファ山口カップ」が開催される。サッカー・J2リーグで戦うレノファ山口とコラボしたこの大会は、17年にスタートして今年で5回目。今回は男女混合の6日間シリーズで、A1勢からは飯島昌弘（埼玉）、中澤和志（埼玉）、江夏満（福岡）、渡邊雄一郎（大阪）、関裕也（福岡）、鶴本崇文（大阪）、森永隆（山口）が参戦する。高速ドリブルでVゴールを駆け抜けるのは誰になるのか。
シリーズを引っ張るのは徳山巧者の江夏満か。当地は9優出4Vの実績を誇るドル箱水面。16～17年にかけて徳山3節連続Vを飾ったこともあるほど相性が良い。当地最近10節の成績を見ると、インで1着率82％、2コースで1着率50％と内寄りで圧倒的な強さ。今回も内枠でしっかりポイントを稼いで勝ち上がってくるのか。近況は5月に若松戦と津戦で連続優出をマークするなどリズム上昇ムード。得意の徳山で勢いを加速させたい。
対抗一番手は中澤和志だろう。前期勝率6.97は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。今年ここまで15節走って8優出2Vという活躍ぶり。4月に多摩川戦と戸田戦で2節連続Vを飾っている。7月に45歳を迎えてマスターズ世代に入る中澤だが、まくり主体のキレ味鋭い走りは健在そのものだ。徳山は通算4優出1Vと相性まずまず。10年9月の一般戦以来となる当地約10年9カ月ぶりの優勝を狙う。
埼玉勢では飯島昌弘も楽しみだ。4月の下関マスターズチャンピオンで優出する活躍を見せたのが記憶に新しいところ。前期勝率6.60は中澤に次いで今節2位の数字だ。5月の住之江戦では峰竜太や上野真之介らとV争いを演じて優出2着に入っていた。近況リズムはかなり良さそうだ。徳山は通算5優出0Vでまだ優勝歴がないだけに、当地初Vを目指す戦いに注目したい。
その他では徳山最近5節で3優出をマークしている渡邊雄一郎や、前期勝率6.24で実に25期ぶりとなるA1級復帰を決めた森貴洋（大阪）、昨年の「レノファ山口カップ」で優出3着に入った末永由楽（岡山）らも見逃せない。
負けられないのは地元の森永隆だ。「レノファ山口カップ」は17年に優出6着、18年に優出2着に入っている好相性の大会。今回も優勝争いに加わって徳山初Vを狙いたいところだ。また地元勢では3月の下関戦で約3年5カ月ぶりの優勝を飾った大賀広幸や、徳山3Vの長尾章平、徳山2Vの木場雄二郎、前期勝率5.46で9期ぶりのA2級復帰を果たした柳瀬興志らにも期待したい。


（データはすべて6月5日現在。カッコ内は所属支部）

山口128期の藤本紗弥香はボートレーサー養成所時代にリーグ戦で2優出2Vをマーク。勝率7.60は128期ナンバーワンの成績だった。注目を集めるなか5月27日からの下関戦でデビューを迎えたが、2日目にフライングを切る悔しい結果に。それでもF後の7走でゼロ台スタートを2本決めるなど強い心で果敢な走りを見せた。
藤本は周南市出身で下松工業高校を卒業。徳山ボートは純ホームプールだ。デビュー2節目で徳山初参戦となるこの「レノファ山口カップ」で、積極果敢に水神祭を狙いにいく走りに注目したい。


（データはすべて6月5日現在）