ボートレース徳山では5月28日から「サンケイスポーツ杯争奪戦」が開催される。A1勢からは荒井輝年（岡山）、深井利寿（滋賀）、三井所尊春（佐賀）、藤岡俊介（兵庫）、稲田浩二（兵庫）、松崎祐太郎（福岡）、前田将太（福岡）、松田大志郎（福岡）、岡村慶太（福岡）、森永隆（山口）が参戦。好メンバー集結でハイレベルな一節となりそうだ。
V争いを引っ張るのは稲田浩二だろう。3月のSGボートレースクラシックで優出5着に入る活躍を見せ、5月の尼崎GWレースでは今年初Vを飾るなど近況好リズムをキープ。今年の勝率7.29は今節出場メンバーのなかで断トツの数字だ。徳山は現在3節連続優出中と好相性で、4月末に「九州スポーツ杯争奪戦」を走って優出4着に入ったばかり。今節は当地4節連続優出と徳山2回目の優勝を狙う。
対抗一番手は松田大志郎か。昨年1着128本で峰竜太（134本）に次ぐ2位という好成績を残した松田は、今年に入っても5優出をマークするなど好調を維持。3月のSGボートレースクラシックで予選6位に入って自身2回目のSG準優出を果たしたのも印象的だった。徳山は現在3節連続優出中で、当地最近10節で7優出1Vという好相性ぶり。今年すでに徳山を2節走っており、1月の「中日スポーツ杯争奪戦」で優出4着、3月の「山口マツダ・周南東店カップ」で優出5着に入っている。今節もV争いを沸かせる可能性大だろう。
三井所尊春も楽しみだ。2月の宮島戦で4コースまくり、4月の芦屋戦で3コースまくりを決めて優勝するなど速攻力は健在。伸び足が仕上がったときの爆発力は艇界トップクラスだ。徳山でも2回のV歴があって水面相性に不安なし。まくり連発でV戦線を賑わすのか。
その他にもSG優出4回の実績を持つ前田将太や、昨年8月の徳山戦「黒神杯」で優勝している岡村慶太、2月の徳山G1中国地区選でFを切った雪辱を狙う荒井輝年、徳山V歴を持つ深井利寿、藤岡俊介、松崎祐太郎、地元の期待を背負う森永隆らも有力なV候補となりそう。また来期A1級昇格を決めた山下和彦（広島）、畑和宏（広島）、別府昌樹（広島）、乙藤智史（福岡）、山ノ内雅人（福岡）、佐々木完太（山口）や、徳山3Vの実績を持つ高濱芳久（広島）、4月の三国戦でデビュー初Vを飾った澤田尚也（滋賀）らも注目したい。


（データはすべて5月11日現在。カッコ内は所属支部）

128期生が3月のボートレーサー養成所を卒業。山口支部にも2人のルーキーが加わった。登録番号5176の石倉拓美、登録番号5180の女子レーサー・藤本紗弥香だ。石倉はこの5月28日からの徳山戦「サンケイスポーツ杯争奪戦」でデビュー、藤本は5月27日からの下関戦でデビューを迎える。
石倉は島根県松江市出身。1993年生まれの27歳で、128期のなかで最年長だ。ボートレーサー養成所をリーグ戦勝率3.54の成績で卒業し、プロへの道を切り拓いてきた。初陣でどんな走りを見せるのか楽しみにしたい。


（データはすべて5月11日現在）