徳山駅前の商店街にボートレースチケットショップ「オラレ徳山」が誕生したのは08年10月4日。そのオープン12周年を祝うのが「オラレ徳山開設12周年記念 ニッカン・コム杯」だ。A1勢からは丸尾義孝（徳島）、岡田憲行（大阪）、川原正明（福井）、繁野谷圭介（大阪）、吉村正明（山口）、森定晃史（岡山）、渡邊雄一郎（大阪）、山口剛（広島）、岡崎恭裕（福岡）、里岡右貴（福岡）、岡村慶太（福岡）が登場。強豪が多数参戦し、師走最初のシリーズはハイレベルな戦いとなりそうだ。
V争いを引っ張るのは山口剛と岡崎恭裕か。SGチャレンジカップを走った後に徳山へ転戦してくる。
山口は今年5月のG1徳山周年で優出4着の好走を見せたのが記憶に新しいところ。準優で4コースまくりを決めて予選トップ通過の池田浩二を破るなど印象的な活躍を演じた。今年の山口はその後も7月のSGオーシャンカップで優出4着、10月のG1平和島周年で優出5着、11月のG1桐生周年で優出2着に入るなどコンスタントな活躍を披露。記念戦線を大いに沸かせている近況だ。徳山では09年にG1中国地区選で優勝した実績も持つだけに、今節はV候補筆頭格といって間違いないだろう。
岡崎は今年10優出5Vとさすがの活躍ぶり。6月の鳴門周年では自身3回目のG1制覇も果たすなど充実した走りを見せている。前期勝率は7.34でこれは山口（7.26）を上回って今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。徳山は通算2優出0Vでまだ優勝歴がない水面。当地一般戦を走るのは09年4月以来で約11年8カ月ぶりとかなり久々なだけに、ここで徳山初Vを飾りたいところだろう。
負けられないのは地元エース格の吉村正明だ。今年徳山は5節走って4優出3Vという抜群の成績。11月の当地戦「楽天銀行杯争奪戦」で優勝を飾ったばかりで、今節は徳山2節連続Vがかかる。今年すでに7Vをマークして来年のSGボートレースクラシック出場に当確ランプを灯しており、余裕を持って今節に臨めるだろう。徳山39優出13Vの底力を見せるのか注目だ。
その他にも今年8月の徳山戦「黒神杯」でオール3連対Vを飾った岡村慶太や、徳山最近4節で4優出2Vを誇る岡田憲行、徳山3節連続優出中の里岡右貴、徳山11優出2Vの実績がある丸尾義孝、9月の徳山一般戦で優出3着に入った川原正明、7月の徳山一般戦で優出3着に入った渡邊雄一郎、6月の徳山一般戦で優出4着に入った森定晃史など楽しみな選手がズラリ。A1勢以外にもSGタイトルホルダーの田中信一郎（大阪）と中村有裕（滋賀）や、徳山V歴のある池本輝明（広島）、宮地秀祈（福岡）、別府昌樹（広島）、齊藤優（徳島）など見逃せない選手が揃っている。

（データはすべて11月18日現在。カッコ内は所属支部）

山口114期の渡邉翼は前期勝率5.41をマーク。10月半ばの時点では勝率5.33でA2級ボーダーの下にいたが、期末最終節となった10月末の多摩川ルーキーシリーズで逆転の勝負駆けに成功し、2期ぶりのA2級復帰を決めた。
とはいえ3期前には勝率5.99の成績を残したこともある渡邉だけに、これで満足していることはないだろう。目標を一段上に切り替え、今期はA1級初昇格を目指したいところだ。また通算6優出の実績があるものの、まだ徳山での優出歴が一度もない。当地では12回も準優に乗ってすべて壁に跳ね返されており、今度こそ徳山初優出を手にしたい。

（データはすべて11月18日現在）