ボートレース徳山のGWレース「yab山口朝日放送杯争奪戦」が4月23日から開催される。地元の山口支部から寺田祥、前野竜一、原田篤志らが参戦。遠征勢からも山下和彦（広島）、藤岡俊介（兵庫）、鶴本崇文（大阪）らが登場して激戦を繰り広げる。
断然のV候補筆頭は寺田祥だ。今期勝率7.79は今節出場メンバーのなかでもちろんトップ。全選手のなかでも10位につける充実ぶりだ。シリーズの絶対的な軸となることは間違いないだろう。今年の寺田は徳山での活躍が際立ち、1月のG1徳山周年で4カドまくりを決めて優勝すると、3月の徳山G3企業杯でも峰竜太や白井英治らを破って優勝。今節は当地3節連続Vをかけての登場となる。また徳山GWレースは18年、19年と2連覇中。3年連続Vなるか目が離せない。
対抗一番手は原田篤志か。今期は14節走って2優出1Vとやや波に乗り切れていない印象もあるが、勝率は6.67で悠々とA1級をキープできそうなペース。2月の中国地区選や3月の尼崎周年で準優出するなどリズムは悪くなさそうだ。徳山戦は昨年4節走って3優出と活躍を見せたが、今年は1月の徳山周年で予選落ち、3月の一般戦で準優3着敗退とまだ結果が出ていない。まずは優勝戦まで勝ち上がり、徳山3回目の優勝を狙いたい。
その他にも地元勢では徳山2Vの実績がある前野竜一や、今期勝率5.85で19期ぶりのA2級復帰が狙えそうな加木郁、3月の鳴門戦で約8年ぶりの優出をマークした川崎誠志、徳山フレッシュルーキーの高岡竜也、下関フレッシュルーキーの石川諒、徳山18Vの大賀広幸らも楽しみにしたい。
遠征勢では山下和彦に注目だ。98年にG1徳山周年で優勝するなど当地3Vを誇る。1月の徳山戦「TYSテレビ山口杯争奪戦」では準優1号艇でまさかの6着に敗れて4万舟を献上しており、今回はきっちり優勝戦まで勝ち上がりたい。
藤岡俊介も侮れない。16年の徳山G3企業杯で寺田祥や毒島誠ら強豪を打ち破って優勝したのがまだ記憶に新しいところ。徳山は最近6節で4優出1Vと相性が良いだけに、V戦線を沸かせる可能性十分だろう。
その他では今期勝率6.17でA1級キープへ勝負駆けの鶴本崇文や、徳山3Vの高濱芳久（広島）と岸本隆（岡山）や、今期勝率6.26で2期ぶりのA1級復帰が狙えそうな高橋正男（兵庫）、今期4優出とリズム上々の真庭明志（長崎）らも楽しみにしたい。

（データはすべて3月31日現在。カッコ内は所属支部）

山口110期の森永隆は前々期に勝率6.27をマークしてA1級初昇格。12年のデビューから約7年でトップランクに辿り着いた。しかし前期は思うような結果を残せず、勝率6.02で勝負駆けに失敗。A2級へ逆戻りすることになってしまった。
そんな森永だが今期に入ると14節走って6優出とコンスタントな活躍を披露。予選落ちはわずか2節だけと安定した走りが光っている。今期勝率は現在6.29でA1級ボーダーをわずかに上回る数字。2期ぶりのA1級復帰へ向け、期末の徳山戦「yab山口朝日放送杯争奪戦」が勝負駆けの大一番になってくるかもしれない。

（データはすべて3月31日現在）