ボートレース徳山では9月15日から「サンケイスポーツ杯争奪戦」が開催される。A1勢からは中岡正彦（香川）、池田雄一（静岡）、西野翔太（広島）、里岡右貴（福岡）、柳生泰二（山口）、池永太（福岡）、有賀達也（埼玉）、末永由楽（岡山）、松崎祐太郎（福岡）が参戦。実力伯仲で混戦が予想される。
V争いの軸を担いたいのは地元の柳生泰二だ。今年ここまで8優出4Vの活躍。1月の下関正月レース、2月の下関戦、3月の津戦、7月の多摩川戦と順調に優勝を重ねてきた。来年のSGボートレースクラシック出場権も視野に入ってきただけに、今節狙うはVのみだ。徳山通算8回目の優勝をめざす。11月の徳山周年出場も決まっただけに、秋の大一番に向けて手ごたえをつかむ一節にしたい。
柳生にとって強力なライバルとなるのは同期の池永太か。今期勝率6.81は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。今年10優出1Vとコンスタントな活躍。4～5月にかけて6節連続優出もあった。7月のG2全国ボートレース甲子園で予選5位の好走を見せたのも記憶に新しい。徳山では21年12月に「果子乃季クリスマスカップ」でV歴。今節は当地2回目の優勝を狙う。
近況の勢いなら有賀達也だ。前期勝率6.28をマークして2期ぶりにA1級へ復帰。さらに今期に入ってからは勝率6.56とリズムを一段と上げており、7月の鳴門戦では約1年5カ月ぶりの優勝も飾った。有賀にとって徳山は17年3月の「防長交通杯争奪戦」でデビュー初Vを飾った思い出の水面。当地2回目の優勝を狙いたい。11月の徳山周年に出場することも決まっており注目しておきたい存在だ。
その他では今年2Vをマークしている里岡右貴と末永由楽や、徳山V歴を持つ中岡正彦、西野翔太、松崎祐太郎、前期勝率6.23で6期ぶりのA1級返り咲きを果たした池田雄一らがV候補に名が挙がってきそう。
A1勢以外では今期勝率6.57と好調な金子萌（静岡）や、7月の徳山戦「スポーツ報知杯争奪戦」で菊地孝平や原田幸哉らとV争いを演じて優出2着に入った岡瀬正人（岡山）らに注目したいところ。若手では8月の鳴門お盆レースでデビュー初優出を飾った127期の田村慶（徳島）や、ボートレーサー養成所時代にリーグ戦勝率6.78をマークしていた131期の田中駿兵（徳島）らが楽しみだ。

（データはすべて8月28日現在。カッコ内は所属支部）

山口93期の長尾章平は6月の桐生一般戦で優勝。昨年6月の江戸川戦以来となる約1年ぶりの優勝を飾った。その後も7月の津一般戦で優出2着に入るなど好調をキープ。今期勝率6.47をマークしており、8期ぶりのA1級昇格をはっきりと射程圏にとらえている。
この勢いで地元徳山でも大暴れしたいところ。徳山では通算12優出3Vの実績がある長尾だが、当地優出は21年12月が最後。22年以降は当地を7節走って準優出は5回あるものの優出はない。久々の徳山優出を果たしてV争いを沸かせるのか注目だ。

（データはすべて8月28日現在）