ボートレース徳山では11月2日から「住信SBIネット銀行賞」が開催される。男女混合の6日間シリーズにA1勢から一宮稔弘（徳島）、柳生泰二（山口）、守屋美穂（岡山）、古澤光紀（福岡）、小野生奈（福岡）、松田大志郎（福岡）、長谷川雅和（岡山）、竹井貴史（福岡）が参戦。11月から新期に切り替わるだけに、選手たちも新たな気持ちで臨むシリーズとなりそうだ。
V争いの軸と期待されるのは地元の柳生泰二だろう。10月のG1丸亀周年で優出6着に入る活躍を披露。準優で鮮やかな3コース差しを決め、17年の中国地区選以来となる約3年8カ月ぶり2回目のG1優出を果たした。近況好リズムで徳山に乗り込んでくるだけにV奪取へ意欲十分だろう。徳山は2節連続優出中で、5月の「スポーツニッポン杯争奪戦」で優勝、8月のお盆レースで優出2着と好走が続いている。徳山3節連続優出と徳山5回目の優勝に向けてどんな走りを見せるのか注目だ。
対抗一番手は松田大志郎だろう。今年17優出4Vという見事な活躍ぶり。4月の大村戦、6月の芦屋戦、7月の宮島戦、9月の江戸川戦で優勝するなど大暴れが続いている。今年の1着はすでに103本を数え、これは峰竜太に次ぐ2位という堂々の数字だ。徳山は通算4優出1Vと相性上々。18年4月の「BOATBoy CUP」で大峯豊や丸岡正典らを破って徳山初Vを飾ったのも記憶に新しいところだ。来年のボートレースクラシック出場が狙える位置にいるだけに、この徳山戦はV奪取へ気合十分だろう。
女子レーサーも侮れない。女子賞金ランキング2位の守屋美穂と3位の小野生奈らが登場する。守屋は徳山V歴こそないものの当地5優出と水面相性良好。昨年は徳山に3回出場し、4月のヴィーナスシリーズで優出4着、6月の男女ダブル戦で優出2着、12月のクイーンズクライマックスで優出6着といずれも優勝戦進出を果たしている。今節は徳山4節連続優出をかけた戦いだ。小野は徳山4優出2Vと水面相性抜群。15年には男女混合戦の「日本財団会長杯争奪戦」で優勝を飾り、昨年4月のヴィーナスシリーズでは開幕5連勝をマークするなど11戦9勝のオール3連対Vという圧勝劇を演じている。
その他にも10月の宮島戦で今年初Vを飾ったばかりの一宮稔弘や、今年12優出2Vと好調な古澤光紀、昨年11月の「BP呉開設27周年記念」に続く徳山連続Vがかかる竹井貴史らが参戦。またA1勢以外にも地元の大賀広幸（山口）や、今年6月の徳山マスターズリーグで優勝した岡瀬正人（岡山）、9月の戸田戦でデビュー初Vを飾った安河内健（佐賀）、来期A1級昇格が濃厚な青木玄太（滋賀）、森永淳（佐賀）、妹尾忠幸（岡山）、大久保信一郎（佐賀）、徳山V歴豊富な山本浩次（岡山）、向所浩二（兵庫）、武田信一（徳島）など多彩な顔ぶれが揃っている。

（データはすべて10月15日現在。カッコ内は所属支部）

127期生が9月25日にボートレーサー養成所を卒業。山口支部にも1人のルーキーが加入した。登録番号5163、女子レーサーの清水愛海だ。
清水は養成所のリーグ戦で5優出2Vと大活躍し、勝率7.12というトップの数字をマーク。修了記念レースでは1号艇でインから逃げ切り、女子史上6人目となる養成所チャンプに輝いた。
大きな注目を集めるなか11月2日からの「住信SBIネット銀行賞」でデビューを迎える。スーパールーキーとの呼び声高い清水がどんなプロ生活の第一歩を踏み出すのか楽しみにしたい。

（データはすべて10月15日現在）