ボートレース徳山のG3企業杯「防長交通杯争奪戦」が3月8日から開催される。白井英治と寺田祥の地元二枚看板に加え、遠征勢からは峰竜太（佐賀）が参戦。18年の徳山SGグランドチャンピオンの予選1、2、3位が揃い踏みすることになった。その他にも上平真二（広島）、白石健（兵庫）、佐々木康幸（静岡）、須藤博倫（埼玉）、磯部誠（愛知）などトップレーサーが多数登場。大激戦の6日間となりそうだ。
白井英治は今期10節走って8優出5Vと近況好調モード。今期勝率8.67でトップを走っており、8期ぶり3回目の期間勝率ナンバーワンが射程圏に入っている。徳山では1月の正月レースで貫禄のオール3連対Vを飾ったが、翌節のG1徳山周年では予選21位でまさかの敗退を喫している。この徳山企業杯でしっかり借りを返して当地19回目の優勝を飾りたいところだ。また翌節にはSGボートレースクラシックも控えており弾みをつけたい一節になる。
寺田祥は1月のG1徳山周年で優勝したのが記憶に新しいところ。優勝戦2号艇で4カドまくりを決める会心のレースを見せ、悲願の当地周年初Vを飾った。今節は徳山2節連続Vを狙う戦いだ。これまで徳山G3企業杯は3回優出しているものの、11年は優勝戦1号艇でイン戦3着、14年は優勝戦1号艇で出遅れ返還欠場となるなどまだ優勝はできていない。今度こそ頂点に立てるか注目だ。
峰竜太は昨年8月のSGボートレースメモリアルで準優Fを切ったため現在G1・G2斡旋停止中。3カ月間の一般戦回りが続いている。そんななか1月の唐津正月レース、1月の児島一般戦、2月の桐生一般戦で立て続けに優勝するなど格上の走りを披露。今期勝率8.48は白井に次ぐ2位の数字で、4期連続7回目の期間勝率ナンバーワンに向けて猛烈に追い上げている状況だ。徳山はこれまで5優出2Vと相性まずまず。当地参戦は18年のSGグランドチャンピオン以来で、あのときは準優1号艇で不完走失格となって19万舟を献上しているだけに、ここで雪辱を果たしたいところだ。
その他では徳山5Vと当地相性抜群の佐々木康幸や、今期勝率8.13で白井と峰に次ぐ3位につけている上平真二、2月の近畿地区選で優出した白石健、2月の東海地区選で優出した磯部誠らが3強に割って入ってきそうな存在。また徳山2Vの実績がある黒井達矢（埼玉）や、今期勝率6.68と好調でA1級昇格が見えてきた長谷川雅和（岡山）、平和島正月レースで優勝するなど近況好調の矢後剛（東京）、18年6月の徳山戦で瓜生正義らを破ってデビュー初Vを飾った加藤政彦（東京）らも楽しみにしたい。

（データはすべて2月22日現在。カッコ内は所属支部）

山口65期の大賀広幸は前期勝率6.13で惜しくも勝負駆けに失敗。3期ぶりのA1級復帰はならなかった。今期は現在勝率5.74という数字。1月の平和島一般戦（優出2着）と下関一般戦（優出4着）で連続優出をマークするなど徐々にリズムを上げており、まだまだA1級昇格へチャンスは充分だろう。
地元徳山は通算48優出18Vを誇る水面で、徳山G3企業杯も95年と02年に優勝した経験を持つ。今節直後の3月22日に53歳を迎えるベテランが、どんな走りを見せるのか注目したい。

（データはすべて2月22日現在）