山口銘菓「月でひろった卵」などで人気の和洋菓子専門店「果子乃季」。ボートレース徳山で2月7日から開催される6日間シリーズは、その冠がついた「果子乃季バレンタインカップ」だ。A1勢は鳥飼眞（福岡）と岡田憲行（大阪）の2人だけだが、A2勢に中里英夫（群馬）、江本真治（山口）、樋口亮（長崎）、金子貴志（福井）、南佑典（三重）、内堀学（東京）、北山康介（東京）など巧腕多数。V争いは混戦ムードとなってきそうだ。
まず注目すべきは岡田憲行だろう。昨年2月に行われた「果子乃季バレンタインカップ」で優勝。道中4連勝をマークするなど節間7勝のピンラッシュを見せて頂点に立っている。今回は大会2連覇と当地2節連続Vをかけての参戦だ。徳山は最近10節で6優出1V、2節連続優出中と好相性。近況も1月の桐生戦で優出するなど好リズムをキープしており、V争いを引っ張る存在となってくるだろう。
鳥飼眞も徳山は好相性だ。昨年10月の「住信SBIネット銀行賞」で優勝したのが記憶に新しいところ。当地では02年の一般戦で7連勝パーフェクトVを飾った経験もあり、徳山通算3Vを誇る。前期勝率7.08は今節出場メンバーではトップの数字で、今期に入っても勝率7.03と安定して好調をキープ。徳山2節連続Vに向けて突き進むのか注目したい。
A2勢では内堀学と北山康介の東京勢が楽しみだ。内堀は前期勝率5.73で3期ぶりのA2級降格となったが、今期に入ってすでに2優出をマークするなど勝率7.00と復調ムード。A1級返り咲きに向けて充実した走りが光る近況だ。北山は前期勝率6.70をマークするも、89走で出走回数がわずか1走足らずA1級から陥落。2期ぶりのA2級となってしまった。それでも近況7期連続で6着本数が1ケタ台という大崩れのなさは見事のひと言。しっかりポイントを重ねてV争いに加わってくる可能性が高いだろう。
その他では地元のエース格を担う江本真治や、徳山2Vの実績を持つ金子貴志、1月の多摩川戦で優出2着に入るなどリズム上昇ムードの南佑典、今期勝率6.32で3期ぶりのA1級復帰が狙えそうな中里英夫らがV戦線に名乗りをあげてきそう。また女子レーサーからも1月の大村特別ヴィーナスシリーズで優勝したばかりの藤崎小百合（福岡）や、昨年2Vとブレイクした藤原菜希（東京）、レディースオールスターのファン投票で18位に入るなど人気の倉持莉々（東京）らが登場する。

（データはすべて1月21日現在。カッコ内は所属支部）

昨年12月に「2020スター候補選手」が発表され、徳山フレッシュルーキーには高岡竜也と井本昌也が選ばれた。高岡は初選出、井本は2年連続選出だ。
高岡は16年11月デビューの119期生。これまで着実に成績をあげ、前期は自己ベストの勝率4.64を記録した。前期はインで13戦9勝（1着率69％）をマークするなど内寄りでの安定感が向上。もともとスタート力には定評があり、今後さらに成績を伸ばしてくる気配充分だ。
地元徳山はこれまで12節走って1着6本という戦績。1月の徳山正月レースでは4コースまくり差しで3万舟を出すなど節間2勝と見せ場を作っていた。今節は準優進出が目標となってくるだろう。

（データはすべて1月21日現在）