ボートレース徳山の正月レース「tysテレビ山口杯争奪戦」が1月3日から開催される。年またぎで行われるのが恒例の徳山正月レースだが、今年はクイーンズクライマックス開催の影響で年始の3日からスタートする。地元の山口支部から今村豊、白井英治、前野竜一、大峯豊、柳生泰二、森永隆らが参戦。遠征勢にも西島義則（広島）、山下和彦（広島）、高濱芳久（広島）、江夏満（福岡）、赤坂俊輔（長崎）、関裕也（福岡）など好メンバーが揃っており熾烈な戦いとなりそうだ。果たして2020年最初の徳山ウィナーとなるのは誰か。
V争いの軸は白井英治だろう。グランプリからの転戦になる。白井にとって19年は上半期こそ好調だったものの、6月のSGグランドチャンピオンで準優Fを切って流れは一転。下半期は記念レースにほとんど出られない苦しい状況となった。しかし10月の下関戦で13連勝パーフェクトV、11月の戸田G3企業杯で10連勝パーフェクトVを飾るなど一般戦回りで圧巻の走りを披露。来たるべき2020年シーズンに向けて牙を研ぎ続けてきた。3カ月間のG1・G2出場停止期間が間もなく終わり、1月14日からの徳山周年でG1戦線に復帰する。この徳山正月レースで勢いをつけて次節の地元周年に向かいたいところだ。
今村豊は19年は優勝ゼロという厳しいシーズンに。年間Vゼロに終わったのはデビュー年の81年以来で実に38年ぶりの出来事だった。しかし11月の福岡周年で約1年7カ月ぶりのG1優出をマークするなど近況リズム上昇ムード。2020年シーズンは久々の優勝が期待できそうだ。この徳山正月レースが約1年9カ月ぶりの優勝の舞台となっても不思議ではない。徳山78優出32Vを誇るレジェンドがどんな戦いを見せるのか楽しみだ。
その他の山口支部勢では19年優勝6回のVラッシュを見せた大峯豊や、11月の当地戦「オラレ徳山開設11周年記念」で優出2着の活躍を見せたばかりの柳生泰二、2期連続A1級キープと好調続く前野竜一、徳山18Vの実績を持つ大賀広幸らに注目したい。
遠征勢では徳山12Vを誇る西島義則が見逃せない存在。12月の尼崎マスターズリーグで優勝するなど近況も好調だ。また徳山4Vと当地好相性の江夏満や、12月の丸亀戦で優勝するなど好リズムの関裕也、徳山3Vの山下和彦と高濱芳久らも目が離せない。

（データはすべて12月19日現在。カッコ内は所属支部）

山口110期の森永隆は前々期に勝率6.27をマークしてA1級初昇格。しかし前期は勝率6.02にとどまり、A2級へ逆戻りとなってしまった。今期はA1級返り咲きを目指す大事なシーズンになる。11月に唐津戦と大村戦で連続優出を飾るなど滑り出しは上々。この勢いを2020年も維持したい。
徳山ではこれまで4回の優出歴があるがまだ優勝はない。18年4月の津戦以来となる自身2回目の優勝と、地元初Vを狙いたいところだ。

（データはすべて12月19日現在）