ボートレース徳山では3月10日から「防長交通杯争奪戦」が開催される。6日間シリーズの男女混合戦にA1勢からは今村暢孝（福岡）、吉田一郎（長崎）、江本真治（山口）、秋山広一（香川）、吉川元浩（兵庫）、山口裕二（長崎）、山本隆幸（兵庫）、中村晃朋（香川）が参戦。ベテランから若手まで楽しみなメンバーが揃った。
V争いの軸はなんといっても吉川元浩だろう。昨年はF2があって9月半ば～12月半ばまでをF休みで棒に振るなど苦しいシーズンを過ごした吉川だが、今年は反撃を見せそうな気配十分。圧倒的な底力で大暴れする姿を見せてくれることだろう。徳山は最近10節で7優出1Vと相性上々の水面。当地G1で4回の優出歴があり、昨年5月の徳山周年でも優出5着の活躍を見せていた。今節は他を寄せ付けない強さでV戦線を独走するのか。
対抗一番手には中村晃朋を挙げたい。今期勝率6.98は今節出場メンバーのなかで堂々トップの数字。2月の平和島戦でオール3連対Vを飾るなど今期5優出2Vの活躍を見せている。徳山では2優出0Vでまだ優勝歴こそないが、昨年8月には当地お盆レースに参戦して地元勢を押しのけて優出する活躍を見せていた。今節は徳山初Vのチャンス十分だろう。
地元のエース格を担うのは江本真治だ。前期に勝率6.68をマークする活躍を見せて16期ぶりにA1級へ復帰。47歳となった今なお進化を続けている。今期に入っても1月の徳山正月レースで優出4着、1月の下関G3企業杯で優出2着に入るなど随所で好走に披露。今期勝率6.24でA1級キープが狙える位置にいる。徳山では02年1月の一般戦を最後に優勝から遠ざかっているだけに、今節は当地2回目の優勝を狙いたいところだ。
その他では徳山5Vの実績を誇る今村暢孝や、2月の大村戦で優出2着に入るなど好調な吉田一郎、1月の徳山戦「KRY山口放送杯争奪戦」で優出3着に入ったばかりの山本隆幸、前期勝率6.85で2期ぶりにA1級へ復帰した秋山広一、前期6着わずか4本と大崩れがめっぽう少ない山口裕二らに注目したいところ。
A1勢以外では今期勝率6.89と近況好調な高橋正男（兵庫）や、徳山4Vの実績がある村上純（岡山）、今期勝率6.45でA1級初昇格が狙えそうな三苫晃幸（福岡）、18年徳山マスターズリーグで優勝するなど当地3Vの渡邊伸太郎らが楽しみだ。


（データはすべて2月23日現在。カッコ内は所属支部）

山口85期の小林基樹は昨年10月の徳山戦「BTS徳山開設12周年記念」で優出5着に入る活躍。予選を6位で通過し、準優では寺田祥とワンツーで2着に入って優勝戦進出を果たした。小林にとって徳山では09年4月以来、約12年6カ月ぶりとなる2回目の優出だった。
今節は徳山2節連続優出をかけての参戦だ。近況の小林は1月の下関戦と2月の若松戦で2節続けて準優出するなどリズム上々。その下関戦では3コースまくり差しで湯川浩司らを破るレースがあったり、若松戦では3コースまくりで3連単2万円台を出したりと大いに見せ場を作っている。今節も期待十分だろう。


（データはすべて2月23日現在）