ボートレース徳山では1月4日から「KRY山口放送杯争奪戦」が開催される。A1勢から安田政彦（兵庫）、馬袋義則（兵庫）、明石正之（兵庫）、白石健（兵庫）、山本隆幸（兵庫）、榎幸司（長崎）、赤坂俊輔（長崎）、下條雄太郎（長崎）が参戦。正月ムード残る徳山水面でバトルを繰り広げる。
V争いを引っ張るのは兵庫支部勢だろう。前述したようにA1級が5人も参戦。A2級には鈴谷一平がいる。優勝戦ピットを独占してもおかしくないメンバーだ。
特に注目したいのは白石健。徳山では2回のV歴があり、当地前走となる20年6月の「日刊スポーツ杯争奪戦」で優勝している。今節は徳山2節連続Vをかけての参戦だ。白石は9月の鳴門周年で準優Fを切った影響で3月半ばまでG1出場停止中。一般戦回りで優勝ラッシュを狙ってくる。
馬袋義則も楽しみだ。徳山は3回のV歴がある好相性水面。21年も徳山を3節走り、1月の「中日スポーツ杯争奪戦」では節間6勝をマークして優出2着、9月の「ニッカン・コム杯争奪戦」では節間オール3連対で優出3着と見せ場を作っていた。今節もV争いを賑わす可能性十分だろう。
また前期勝率6.34をマークして2期ぶりにA1級へ復帰した安田政彦や、21年優出10回とさすがの走りを見せた山本隆幸、前期勝率6.47でA1級キープに成功した明石正之らも目が離せない。
兵庫支部のライバルとなるのは長崎支部だ。A1級の赤坂俊輔、榎幸司、下條雄太郎、A2級の真庭明志、中島浩哉、山崎昂介らが参戦。前期勝率は赤坂が7.73、榎が6.86、下條が6.73で、今節出場メンバーのなかでトップ3を占めている。
赤坂俊輔は21年優勝6回をマークする活躍。特に近況の勢いは凄まじく、9月以降は8節走って7優出5Vという快進撃だ。9～10月には大村戦・唐津戦・芦屋戦で3節連続Vも披露。地元大村でのSGボートレースクラシック出場を目指して優勝ラッシュを演じてみせた。赤坂は徳山7優出1Vの実績があり、16年に「KRY山口放送杯争奪戦」で優勝している。相性の良いこの大会で当地2回目の優勝を狙う。


（データはすべて12月13日現在。カッコ内は所属支部）

山口106期の小林孝弘は前期勝率5.53をマーク。10年5月のデビューから約11年、ついにA2級初昇格を果たした。5月の尼崎戦でデビュー初優出（4着）を果たし、10月の宮島戦では平田忠則や赤坂俊輔らとV争いを演じて優出2着に入る活躍。地道な努力が40歳（※12月11日で41歳）で花開いた。
今期はA級キープを目指したいところだが、11月以降3節走った時点で勝率4.43とややリズム下降ぎみ。この徳山戦で地元初優出を飾って復調のきっかけを作りたい。


（データはすべて12月13日現在）