山口県熊毛郡田布施町にボートレースチケットショップ「オラレ田布施」が誕生したのは16年12月10日。そのオープン5周年を祝うのが「BTSオラレ田布施開設5周年記念 エフエム山口カップ」だ。7日間のロングシリーズにA1勢からは石川真二（福岡）、田中信一郎（大阪）、中村亮太（長崎）、三井所尊春（佐賀）、吉村正明（山口）、今井貴士（福岡）、柳生泰二（山口）、小池修平（大阪）が参戦。熱く長い戦いとなりそうだ。
V争いの引っ張りたいのは地元A1級の2人。吉村正明と柳生泰二だ。吉村は前期11節走って3優出0Vとやや苦戦し、勝率は6.26という数字に。なんとかA1級はキープしたが、6点台前半まで落ちたのは22期ぶりのことだった。今期は巻き返しを図りたいだけに、この地元戦で弾みをつけたいところ。徳山14回目の優勝を目指す。
柳生は近況絶好調だ。9月に下関戦と常滑戦で2節連続Vを飾ると、10月にはG1多摩川周年で優出2着に入る活躍を披露。さらに10月のびわこ戦で優勝して今年6Vに伸ばし、来年のボートレースクラシック出場権が見えてきた。前期勝率は自己ベストを更新する7.23。これは今節出場メンバーのなかで堂々2位の数字だ。徳山では8月のお盆レース「黒神杯争奪戦」で優勝したばかり。今節は当地2節連続6回目の優勝を狙う。
遠征勢ではまず小池修平に注目したい。今年ルーキーシリーズで5回も優勝するなど大ブレイク。大阪支部の次代を担う26歳の新星だ。今年はこの徳山戦と次節の江戸川戦の残り2節の予定で、もう1つ優勝できれば今年6Vでボートレースクラシック出場のチャンスが出てくる。SGデビューを目指す勝負駆けだ。また9月の徳山ヤングダービーでは3日目にプラス07のFを切って途中帰郷となってしまっただけに、今節はその雪辱も狙いたい。
今井貴士も楽しみだ。前期勝率7.24は今節出場メンバーのなかでトップの数字。自身8期ぶりとなる勝率7点台をマークするなど近況好調だ。徳山ではまだV歴こそないものの優出6回と水面相性良好。徳山初Vを目指す戦いから目が離せない。
その他では実績上位の田中信一郎や、今年3Vをマークしている三井所尊春、11月に「BTS呉開設29周年記念」で徳山を走ったばかりの中村亮太、今年2Vとベテラン健在の石川真二らに注目したいところ。また来期A1級昇格を決めている山一鉄也（福岡）、末永由楽（岡山）、村岡賢人（岡山）も見逃せない。


（データはすべて11月19日現在。カッコ内は所属支部）

岡山支部の129期生、藤原碧生が注目を集めている。ボートレーサー養成所ではリーグ戦で優出3回をマークするなど勝率6.75の好成績。修了記念レースで優勝戦に乗り、5コースから2着に食い込んで表彰台に上がった。
9月に養成所を修了し、11月9日からの児島戦でデビュー。結果は6･転･4･6･6･4･6･4･5着だったが、随所に光るセンスを見せていた。2節目は11月22日からの鳴門戦を走り、3節目で徳山初登場となる予定。00年3月27日生まれの21歳。岡山支部期待の若武者に注目したい。