ボートレース徳山では11月28日から12月4日までの月またぎで「日本トーター杯争奪戦」が開催される。男女混合の7日間ロングシリーズに吉田俊彦（兵庫）、吉田拡郎（岡山）、岡村仁（大阪）、和田兼輔（兵庫）、前田将太（福岡）、山田祐也（徳島）、山崎郡（大阪）らが参戦。トップレーサー多数参戦で熱く長い戦いとなりそうだ。
V争いの軸はSGタイトルホルダーの吉田拡郎か。今年の吉田は3月の浜名湖周年で周回誤認による即刻帰郷があり、5月から9月にかけて4カ月間の出場停止。これにより来期は出走回数不足でB1級降格が決まるなど苦しいシーズンになってしまった。しかし復帰戦となった9月の大村一般戦でいきなり優勝を飾るなどさすがの走りを披露。巻き返しに向けてスタートを切っている。徳山はG1優出3回を含む通算12優出2Vの実績がある水面。優勝に向けて突き進みたい。
対抗一番手は山崎郡か。今年15優出7Vと一気に大ブレイクした大阪支部のホープ。10月のボートレースダービーでSGデビューも飾るなど注目度急上昇中だ。手堅いイン戦と速攻一撃のセンター戦を武器に前期勝率7.80の好成績をマーク。これは今節出場メンバーのなかで堂々トップの数字だ。徳山は過去8節走って2優出とまだ実績に乏しいが、当地初Vを目指して大暴れする可能性十分だろう。
山田祐也も見逃せない。7月に三国モーターボート大賞で優勝してG2以上の初タイトルを獲得。徳島支部期待の大器がいよいよ本格開花し始めた。今年すでに5Vをマークするなど好調をキープ。センス溢れる走りを連発している。徳山は過去7節走って優出ゼロなだけに、まずは当地初優出を狙いたい。
その他にも11月5日～10日に徳山戦「tysテレビ山口杯争奪戦」を走ったばかりの前田将太や、9月の鳴門周年で約2年ぶりのG1優出を果たした吉田俊彦、9期連続A1級キープの和田兼輔、10月のびわこ周年と11月の三国周年でG1連続優出を飾った岡村仁など注目選手がズラリ。
また徳山11優出2Vの実績を持つ丸尾義孝（徳島）や、今年徳山で2優出をマークしている明石正之（兵庫）、前期勝率6.29で10期ぶりのA1級復帰を決めた小林文彦（福岡）らも楽しみなところ。女子では10月に鳴門と桐生の女子戦で連続優出した廣中智紗衣（東京）や、来期A1級復帰を決めた香川素子（滋賀）らに注目したい。


（データはすべて11月8日現在。カッコ内は所属支部）

19年11月デビューの山口125期、山崎祥が成績を上げてきた。デビュー期は勝率1.64、2期目は勝率1.76、3期目は勝率2.12と苦しんでいたが、4期目となった前期は勝率3.16まで大幅アップ。アウトから展開をついて連絡みするケースが増えてきた。10月のびわこ一般戦では節間10走で2着2本、3着4本をマークする活躍を披露。初準優出を果たす日もそう遠くなさそうだ。
山崎は今年1月の下関正月レースでデビュー初1着を飾っているが、まだ2勝目が手にできていない状態。この徳山戦で久々の白星と当地初1着を狙いたい。


（データはすべて11月8日現在）