ボートレース徳山では10月27日～11月2日の月またぎで「yab山口朝日放送杯争奪戦」が開催される。男女混合の7日間シリーズにA1勢から柴田光（群馬）、大庭元明（福岡）、中辻崇人（福岡）、谷野錬志（静岡）、松尾昂明（福岡）、松崎祐太郎（福岡）、後藤翔之（東京）、森野正弘（山口）、佐藤大佑（東京）、竹田和哉（香川）が参戦。実力伯仲で大混戦のシリーズとなりそうだ。
V候補の筆頭格には谷野錬志を挙げたい。今年3月の徳山一般戦「防長交通杯争奪戦」で1･1･3･2･2･1･1･2･1･2･1･1着のオール3連対V。圧倒的な強さで当地初Vを飾ったのが記憶に新しい。今節は徳山2節連続Vを目指しての登場だ。谷野は今年10優出3Vと充実した戦いぶりを見せており、7月のオーシャンカップではSGデビューも飾るなど記念戦線でも活躍。キレ味鋭い走りでシリーズを沸かせそうだ。
徳山相性なら中辻崇人が見逃せない。今年当地を2節走っているが、1月の「西日本スポーツ杯争奪戦」で優出2着、3月の「山口マツダ・周南東店カップ」では優勝といずれも好走を披露。今節は徳山2節連続Vと徳山3節連続優出がかかる。
松崎祐太郎は近況好リズム。今期勝率7.02は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。徳山では17年に「オラレ徳山開設9周年記念」でV歴があり水面相性に不安なし。今期1コース1着率80％を誇る鉄壁のイン戦を武器にV争いをリードするのか。
地元の期待を背負うのは森野正弘だ。森野は9月にG1を2節走り、宮島周年では予選9位、鳴門周年では予選16位に入っていずれも準優出する活躍。記念戦線で大いに見せ場を作るなど近況好調ムードだ。徳山では14年新鋭リーグを最後に優勝から遠ざかっているだけに、今節は当地2回目の優勝に期待したい。
その他では8～10月に4節連続優出をマークするなど好調ぶり光る大庭元明や、9月の福岡戦で約1年8カ月ぶりの優勝を飾った松尾昂明、17年のG2徳山MB大賞で優出して以来久しぶりの当地参戦になる後藤翔之、9月の江戸川戦で今年初Vを飾ったばかりの佐藤大佑、9月の徳山ヤングダービーにも出場していた竹田和哉らに注目したいところ。A2勢にも徳山V歴のある池本輝明（広島）、妹尾忠幸（岡山）、山田雄太（静岡）、長尾章平（山口）

（データはすべて10月13日現在。カッコ内は所属支部）

山口127期の清水愛海は昨年11月2日に徳山でデビュー。この「yab山口朝日放送杯争奪戦」のシリーズ最終日がちょうど1周年の記念日になる。
女子史上6人目の養成所チャンプに輝くなど鳴り物入りでデビューした清水だが、これまで18節走ってまだ1着はゼロ。Fが2本、転覆等が6回あって事故率がやや高めなこともあり、まだ本来の力を出し切れていない印象だ。それでも2着3本、3着11本と連絡みは重ねており、随所に非凡な才能は見せている。2年目の飛躍に期待したいところだ。

（データはすべて10月13日現在）