ボートレース徳山では4月9日から「日刊スポーツ杯争奪戦」が開催される。A1勢からは白水勝也（福岡）、吉村正明（山口）、川上剛（福岡）、大峯豊（山口）、永田啓二（福岡）、白神優（岡山）、中田達也（福岡）が参戦。21年度最初の徳山ウィナーとなるのは誰か。
V戦線をリードしたいのは地元A1の吉村正明と大峯豊。今期勝率は吉村が7.43、大峯が7.38で今節出場メンバーのなかで1位と2位だ。両者による一騎打ちのV争いとなる可能性も十分だろう。
吉村は1月の芦屋戦と2月の唐津戦で2節連続Vを飾るなど今年すでに優勝2回の好調ぶり。昨年7Vをマークした勢いを今年も維持している。3月の徳山戦「山口マツダ・周南東店カップ」では惜しくも優出2着にだっただけに、今節は栄冠を掴みたいところ。徳山14回目の優勝を狙う。
大峯は今年まだ優勝こそないものの8節走って5優出をマーク。安定した活躍が続いている。徳山では19年8月のお盆レースを最後に優勝から遠ざかっているだけに、約1年8カ月ぶりの当地Vを目指したいところ。徳山8回目の優勝を狙う。
遠征勢では永田啓二に注目したい。今期勝率6.69は吉村と大峯に次いで今節3位の数字だ。今期1着35本のうち8本をまくりでマークするなど速攻力があり、2月のG1九州地区選では6コースまくり差しで13万舟を出すなど展開をつく技も多彩。V争いを賑わす存在になってきそうだ。
中田達也も目が離せない。3月のG1浜名湖周年で優出3着に入る大活躍。予選を10位で通過し、準優では4コース差しでインの桐生順平を破り、G1初優出をマークした。113期の養成所チャンプがいよいよ本格開花の兆し。今年大ブレイクしそうな選手として覚えておきたい。
その他では徳山6優出1Vの実績がある川上剛や、ベテラン健在の白水勝也、3月の住之江周年でG1初準優出をマークした白神優も楽しみなところ。A1勢以外では徳山7Vを誇る山室展弘（岡山）や、今年5優出をマークしている藤山翔大（大阪）、2月の福岡戦で優勝した山口裕二（長崎）、今期勝率6.54でA1級復帰が見えてきた中村晃朋（香川）らに注目したい。


（データはすべて3月21日現在。カッコ内は所属支部）

山口122期の木村颯は18年5月にデビュー。同年11月の尼崎戦で初1着水神祭を飾ったが、その後しばらく白星を奪えず苦しい時期が続いていた。しかし昨年12月の住之江戦でイン逃げを決めて約2年1カ月ぶりの1着をマーク。さらに今年3月の下関戦では3コースまくり差しで3勝目をあげるなど、近況自力アップした姿を見せ始めている。内枠も回ってくるようになってから成績上昇ムードだ。
徳山はデビュー戦も含めてこれまで8節走っているがまだ1着がない。今節は当地初白星なるか注目したい。


（データはすべて3月21日現在）