ボートレース徳山では3月15日から「防長交通杯争奪戦」が開催される。A1勢からは市川哲也（広島）、立間充宏（岡山）、上平真二（広島）、松下一也（静岡）、谷野錬志（静岡）、高倉和士（福岡）、藤原啓史朗（岡山）、竹田和哉（香川）が参戦。男女混合の7日間ロングシリーズは長く熱い戦いになりそうだ。
V候補の筆頭格は上平真二か。昨年は21優出という全選手中4位の数字をマーク。10月の大村ボートレースダービーでは待望のSG初優出も果たした。今年に入っても安定感は抜群で、ここまで4節走って3優出の活躍ぶり。今節もV争いに加わってくる可能性はかなり高いだろう。徳山は通算19優出4Vと相性が良く、2月の当地G1中国地区選で優出4着に入ったのが記憶に新しいところ。昨年8月の徳山お盆レースで白井英治や吉村正明ら地元勢を破って優勝したのも印象的だった。昨年3月に行われた「防長交通杯争奪戦」では優出3着だっただけに今年は頂点を目指したい。
対抗一番手は高倉和士か。今期勝率7.18は上平（7.11）を上回って今節出場メンバーのなかでトップの数字。1月の若松ルーキーシリーズで自身3回目の優勝を飾るなど近況勢いに乗っている。今年6月に30歳を迎えてヤング世代を卒業することもあり、これから記念出場機会を増やしてきそうな選手だ。高倉にとって徳山は18年ルーキーシリーズでデビュー初Vを飾った思い出の水面。当地2回目の優勝を目指して今節どんな走りを見せるのか楽しみにしたい。
侮れないのは市川哲也だ。昨年11月の宮島戦で約1年6カ月ぶりの優勝を飾ると、今年2月の大村戦でも優勝するなど近況リズム上昇中。52歳となった今なおその走りは健在だ。徳山では01年中国地区選を含む4回のV歴。上平とともに広島勢でV争いを引っ張る可能性十分だろう。
その他では2月の芦屋戦でデビュー初Vを飾ったばかりの竹田和哉や、2月のG1東海地区選で優出2着の大暴れを見せた谷野錬志、前期勝率6.54でA1級復帰を果たした立間充宏、徳山3節連続優出中の松下一也、18年徳山ルーキーシリーズで高倉と優勝を争って優出4着だった藤原啓史朗らに注目したいところだ。


（データはすべて2月28日現在。カッコ内は所属支部）

山口69期の金子順一は68年3月15日生まれ。この「防長交通杯争奪戦」のシリーズ初日に53歳の誕生日を迎える。91年11月のデビューから約29年。"花の69期生"の一員として活躍し、これまで通算74優出5Vをマークしてきた。生涯獲得賞金は5億円を超えている。
ここ数年はB1級にとどまり、一時は勝率3点台まで落ち込んだことも。しかし前期は勝率4.72まで持ち直して健在ぶりを見せている。昨年は準優出4回をマークするなど随所に見せ場を作っていただけに、16年11月の常滑戦以来となる久々の優出にも期待したいところだ。


（データはすべて2月28日現在）