山口県熊毛郡田布施町にボートレースチケットショップ「オラレ田布施」が誕生したのは16年12月10日。そのオープン4周年を祝うのが「オラレ田布施開設4周年記念 デイリースポーツ杯争奪戦」だ。SGグランプリと同日程で行われる6日間シリーズに、A1勢からは渡邊伸太郎（佐賀）、倉谷和信（大阪）、三嶌誠司（香川）、佐々木和伸（徳島）、山本寛久（岡山）、藤岡俊介（兵庫）、小坂尚哉（兵庫）、長岡良也（兵庫）、田中和也（大阪）、西野雄貴（徳島）が参戦する。
A1勢が10人も登場するシリーズだが、V争いを引っ張るのはA2級の山田康二（佐賀）となりそうだ。前期勝率7.91は今節出場メンバーのなかで断トツの数字。もちろん来期A1級復帰も決まっている。今年は記念レースをほとんど走れず苦しい一年を過ごしたが、来年巻き返すためにも師走からリズムを上げておきたいところだ。徳山は通算2優出0Vでまだ優勝歴こそないものの、18年の徳山SGグランドチャンピオンで優出5着の活躍を見せたのが記憶に新しい。今節は徳山初Vなるか注目だ。
対抗一番手は田中和也か。9月の徳山戦「スポーツ報知杯争奪戦」で6･1･1･1･1･1･1･3･1･1着と道中6連勝を含む節間8勝のピンラッシュを演じて優勝したばかり。今節は徳山2節連続Vがかかる。田中は5月の多摩川戦、6月の住之江戦、9月の徳山戦、10月の蒲郡戦で優勝して今年4Vとしており、SGボートレースクラシック出場へ勝負駆けの状況。SG初出場を目指して優勝だけを狙ってきそうだ。
藤岡俊介はすでに今年5Vをマーク。1月の唐津戦、6月の大村戦、8月の戸田戦、9月の唐津戦、11月の戸田戦と優勝を重ね、SGボートレースクラシック出場権争いでボーダー近辺につけている。SG初出場を確実にするためにはもう1回優勝が欲しい状況だ。藤岡は16年に徳山G3企業杯で優勝した実績があり、今年9月の徳山G1ダイヤモンドカップで優出4着の活躍を見せたのも印象深い。好相性の徳山で優勝してSG戦線へと羽ばたくのか。
その他にも徳山11優出5Vを誇る山本寛久や、18年徳山マスターズリーグで優勝するなど当地11優出3Vの実績がある渡邊伸太郎、徳山9優出3Vの三嶌誠司、徳山6優出2Vの倉谷和信など当地実績十分の選手たちが多数参戦。またチルト自在の立ち回りで魅せる下出卓矢（福井）らも見逃せない。


（データはすべて11月30日現在。カッコ内は所属支部）

山口106期の小林孝弘は80年12月11日生まれ。40歳となってから最初に迎えるシリーズが「オラレ田布施開設4周年記念 デイリースポーツ杯争奪戦」だ。
小林は大卒で社会人も経験したあとボートレーサーに転身し、29歳という年齢で10年5月にデビュー。選手生活約10年で40歳の大台を迎えた。これまで準優には30回近く乗っているがまだ優勝戦進出がないだけに、悲願の初優出を目指したいところ。遅咲きの花を満開にさせる40代にしたい。


（データはすべて11月30日現在）