ボートレース徳山では9月23日から「G1ダイヤモンドカップ」が開催される。ダイヤモンドカップはボートレース場等の施設改善を記念して行われるG1レース。徳山での開催は00年以来で約20年ぶりだ。秋の徳山水面に全国からトップレーサーが集結。優勝賞金900万円をかけて激戦を繰り広げる。
地元の山口支部からは今村豊、白井英治、寺田祥、谷村一哉、原田篤志、吉村正明、大峯豊、竹田辰也、森永隆の9人が参戦。なかでも期待がかかるのは寺田だろう。8月の下関SGボートレースメモリアルで優勝。賞金ランキング4位に浮上し、3年ぶり3回目のグランプリ出場に当確ランプが灯った。すでに目標はグランプリ2nd初戦の好枠に切り替わっており、この徳山ダイヤモンドカップでさらに賞金を上積みしたいところだ。徳山は今年4回走って3Vと好成績。1月のG1徳山周年、3月のG3徳山企業杯、4月の徳山一般戦で優勝している。今年4回目の徳山Vを狙う戦いに注目だ。
地元大黒柱の今村も見逃せない。5月のG1徳山周年では予選3位に入る快走を演じ、準優でイン逃げを決めて優出切符を獲得。優勝戦は2号艇で6着に終わったが、約3年ぶりのG1制覇へ期待を抱かせる活躍を見せた。59歳となった今なお健在の今村が再びV争いを賑わすのか。
その他にも5月のG1徳山周年で優出2着の白井や、8月のボートレースメモリアルで予選9位の活躍を見せた谷村、今年5Vと好調な吉村など地元勢は精鋭揃い。遠征勢を迎え撃つ準備は整っている。
遠征勢では池田浩二（愛知）に注目したい。1月のG1徳山周年で優出2着に入る活躍。5月のG1徳山周年でも予選トップ通過の快走を見せていた。徳山は11年にG1周年記念で優勝するなど好相性が続いている水面。今回もV争いのカギを握ってくる可能性十分だろう。
その他にも遠征勢には徳山G1優勝歴を持つ毒島誠（群馬）、太田和美（大阪）、魚谷智之（兵庫）、坪井康晴（静岡）、山口剛（広島）らをはじめ、賞金ランキング上位につける篠崎仁志（福岡）、徳増秀樹（静岡）、瓜生正義（福岡）、8月の下関SGボートレースメモリアルで優出した新田雄史（三重）と市橋卓士（徳島）など強力メンバーがズラリ。混戦必至のV戦線を制して頂点に立つのは果たして誰になるのか。


（データはすべて9月8日現在。カッコ内は所属支部）

山口88期の吉村正明は今年10優出5Vと近況好調。3月の下関戦、4月の宮島戦、7月の徳山戦、7月の唐津戦、9月の徳山戦とコンスタントに優勝を重ねてきた。年間5Vは12年と14年に並んで自己ベストの数字だ。
徳山では今年2回の優勝があり、近況6節連続優出中と水面相性は抜群。好リズムで迎える徳山ダイヤモンドカップはV獲りのチャンス十分だろう。08年の児島周年以来となる約12年ぶり2回目のG1制覇へ機運は高まっている。


（データはすべて9月8日現在）