若武者たちの祭典だ。ボートレース徳山では8月2日から「スカパー！・JLC杯 徳山ルーキーシリーズ第14戦」が開催される。A1勢からは上條暢嵩（大阪）、松尾拓（三重）、西野雄貴（徳島）、羽野直也（福岡）、上田龍星（大阪）、中村泰平（愛知）が参戦。ヤング世代のトップレーサーが多数登場し、大混戦のシリーズとなりそうだ。
V争いを引っ張りたいのは羽野直也だろう。6月の宮島グランドチャンピオンでSG初優出をマーク。実績はヤング世代で頭ひとつ抜け出している。徳山は昨年7月の「レノファ山口カップ」で優勝するなど過去5節走って3優出1Vと好相性。3月三国に続く今年2回目のルーキーシリーズ制覇を狙う。
上田龍星も楽しみだ。今年ルーキーシリーズは4節走っているが、1月下関で優勝、1月戸田で優勝、3月三国で優出3着、7月芦屋で優勝と圧倒的な強さを見せている。5月のボートレースオールスターでSGデビューを果たすなど近況スケールアップ著しい上田が、徳山で今年4回目のルーキーシリーズ優勝を果たすのか。
徳山相性なら松尾拓がリードする。17年2月の「住信SBIネット銀行賞」で徳山初優出初Vを飾ると、今年5月の「トライアングルカップ」でも節間6勝のピンラッシュを見せて優勝。今節は徳山3節連続Vがかかっている。
その他にも昨年4月の下関ダイヤモンドカップでG1初Vを飾った上條暢嵩、前期勝率6.50でA1初昇格を果たした中村泰平など若き逸材がズラリ。2月の浜名湖戦でデビュー初Vを飾った黒野元基（愛知）など伸び盛りの選手がそろっており、誰がV戦線をリードしても不思議ではないだろう。

（データはすべて7月18日現在。カッコ内は所属支部）

山口120期の佐々木完太は4月の下関GWレースでデビュー初優出。白井英治や谷村一哉らと堂々のV争いを演じた。するとこれで自信をつけたのか、6月の児島G3ウエスタンヤングで優出5着に入る快走を見せ、その翌節の徳山戦「日本トーター杯争奪戦」でも優出6着に入る活躍。最近5節で3優出と勢いに乗っている。
17年5月のデビューから約3年、ボートレーサー養成所時代に120期トップのリーグ戦勝率7.77をマークしていた超逸材が、いよいよ本格開花の時を迎えたようだ。徳山ルーキーシリーズではデビュー初Vの期待も高まってくるだろう。

（データはすべて7月18日現在）