ボートレース徳山では6月10日から「日刊スポーツ杯争奪戦」が開催される。A1勢から西山昇一（愛知）、渡邊伸太郎（佐賀）、市川哲也（広島）、三嶌誠司（香川）、白水勝也（福岡）、馬袋義則（兵庫）、白石健（兵庫）、大野芳顕（福岡）、藤原啓史朗（岡山）が参戦。マスターズ世代のベテランに好メンバーがそろっている楽しみな一節だ。
市川哲也は徳山4Vの実績。01年には徳山の地区選でG1タイトルを獲ったこともある。渡邊伸太郎は18年に徳山マスターズリーグで優勝するなど当地で3回のV歴。徳山3節連続優出中と近年特に水面相性が良いので注目だ。三嶌誠司と馬袋義則も徳山3Vと当地相性は良好。徳山で数々のタイトルを手にしてきたベテランたちがV争いをリードする展開となるのか。
中堅世代を引っ張るのは白石健。前期勝率7.15は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。徳山でもV歴があるだけに水面攻略に不安はないだろう。
大野芳顕も見逃せない。1月の尼崎戦と4月の丸亀戦で優勝して今年すでに2Vをマーク。昨年まで通算34優出3Vとなかなか優勝を重ねられずにいたが、近況は勝負強さも目立ち始めてきた。
若手世代では藤原啓史朗に注目だ。5月の児島戦で待望のデビュー初Vをゲット。前期は自己ベストを大きく更新する勝率6.95をマークするなど近況力を伸ばしている。これから記念戦線へ羽ばたいていく逸材だろう。
A1勢以外では野長瀬正孝（静岡）が侮れない。徳山は通算5Vを誇る相性抜群の水面だ。近況リズムも上々で、前期勝率6.71で2期ぶりのA1級復帰を決めている。大崩れのない走りでV争いに絡んできそうだ。
またA2勢では4月の宮島GWレースでオール3連対Vを飾った松本博昭（広島）や、徳山2Vの実績がある眞田英二（徳島）、11年に徳山新鋭リーグで優勝している三好勇人（香川）らにも注目したい。


（データはすべて5月23日現在。カッコ内は所属支部）

山口126期の島川海輝は5月6日からの下関一般戦でデビュー。4･6･6･6･6･6着で連絡みこそできなかったが、ゼロ台スタートを2本決めるなど積極的な走りが光った。
島川は03年3月生まれでまだ17歳。宇部工業高校を中退して艇界に飛び込んだ。ボートレーサー養成所のリーグ戦では2優出1Vの活躍を見せ、勝率6.47の好成績をマーク。修了記念レースで優勝戦にも乗っている。
デビュー2節目で徳山初参戦となる「日刊スポーツ杯争奪戦」では初1着水神祭を狙いたいところ。山口支部の次代を担う逸材に注目したい。


（データはすべて5月23日現在）