ボートレース徳山の開設67周年記念「徳山クラウン争奪戦」が5月16日から開催される。春の徳山に全国からトップレーサーが集結。優勝賞金1000万円と"徳山クラウン"の栄冠をかけてバトルを繰り広げる。
前回の徳山周年は今年1月に行われたばかり。優勝したのは地元の寺田祥（山口）だった。優勝戦2号艇で4カドを選択し、コンマ10の好スタートを決めて鮮やかにまくり一撃。悲願の徳山周年初Vを飾ったのが記憶に新しいところだ。寺田はその後も3月の徳山G3企業杯で峰竜太らを破って優勝し、4月の徳山GWレースでも節間8勝のピンラッシュで優勝と近況徳山では無類の強さ。今回は徳山周年2連覇と当地4節連続Vがかかる一節になる。過去に徳山周年2連覇を果たしたのは76･77年度の野中和夫ただ一人。寺田が史上2人目の偉業に挑む。
地元の山口支部からは他にも今村豊、白井英治、谷村一哉、原田篤志、大峯豊、竹田辰也が参戦。強力メンバーで遠征勢を迎え撃つ。
なかでも雪辱に燃えているのは白井だろう。1月の徳山周年では2日目ドリーム戦で4コースまくりを決めるなど軽快な走りを見せていたが、3日目に不良航法で減点7を喫し、これが響いて予選21位でまさかの敗退となってしまった。徳山周年での優出は11年を最後に約9年も遠ざかっているだけに、今回はきっちり勝ち上がりたいところ。08年以来となる2回目の徳山クラウン奪取を狙う。
遠征勢でまず注目したいのは池田浩二（愛知）。11年の徳山周年覇者だ。1月の徳山周年でも優出2着に入るなど当地好相性。V争いを賑わす可能性大だろう。
湯川浩司（大阪）も楽しみだ。3月のG2秩父宮妃記念杯と4月のG1蒲郡周年で立て続けに優勝するなど近況絶好調。賞金ランキング9位につける充実ぶりだ。徳山では15年にG2モーターボート大賞でV歴。水面相性は上々なだけに快速王子が本領を発揮しそうだ。
その他では1月の徳山周年で優出した桐生順平（埼玉）、杉山正樹（愛知）、松村敏（福岡）や、2月の徳山一般戦で当地初Vを飾ったばかりの松井繁（大阪）、徳山周年V歴を持つ今垣光太郎（福井）、魚谷智之（兵庫）、坪井康晴（静岡）、井口佳典（三重）、丸岡正典（大阪）、毒島誠（群馬）らが見逃せない存在になるだろう。

（データはすべて4月28日現在。カッコ内は所属支部）

山口92期の竹田辰也が近況著しい成長ぶりを見せている。2月の下関周年で予選12位に入ってG1出場8節目で初準優出をマーク。これで自信をつけたのか3月の尼崎周年でも4コース差し、5コースまくり差し、3コースまくり差しと好レースを連発し、V争いを沸かせて予選5位に入る活躍を演じた。
記念レースでの存在感はうなぎのぼりで、もうG1初優出は手の届くところにあるといって間違いないだろう。それを掴み取る絶好のチャンスがこの徳山周年だ。36歳でブレイクの時を迎えた竹田が、ここで遅咲きの花を咲かせるのか注目したい。

（データはすべて4月28日現在）