ボートレース徳山では5月9日から「トライアングルカップ」が開催される。5日間シリーズの男女混合戦に、A1勢から熊谷直樹（東京）、田中豪（東京）、村上純（岡山）、森高一真（香川）、中村亮太（長崎）、宮地元輝（佐賀）、中村晃朋（香川）、松尾拓（三重）が参戦。ベテラン、中堅、若手と多彩なメンバーが揃った。
V候補の筆頭格は森高一真か。今年の勝率は7.53で今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。今年G1を3節走ってすべて準優出するなど安定した活躍ぶり。3月のSGボートレースクラシックでも節間3勝をあげて見せ場を作っていた。近況リズムは上々と見ていいだろう。徳山は通算7優出1Vと相性まずまず。当地前走となる昨年8月の「黒神杯」でオール3連対Vを飾って徳山初優勝を手にしたばかりだ。今節は徳山2節連続Vを狙う一戦になる。
対抗格は熊谷直樹と宮地元輝か。今年の勝率は熊谷が7.34、宮地が7.33で今節出場メンバーでは森高に次ぐ2位と3位だ。熊谷は2月のG1関東地区選で優出2着に入る大暴れを見せると、3月にはびわこ戦と宮島戦で立て続けに優勝するなど近況絶好調。熊谷らしい獰猛な攻めが光っている。徳山では90年にV歴があり、当地約30年ぶりの優勝を狙う。宮地は1月の若松正月レースで今年初Vを飾り、翌節の芦屋戦も制して年始から2節連続Vのスタートダッシュ。今年8節走って5優出2Vと充実の戦いぶりを見せている。今節はF休み明け初戦となるが、気力充分の走りで暴れ回りそうだ。
徳山実績では村上純が群を抜く。当地17優出4Vというケタ違いの数字だ。今年1月の徳山戦「デイリースポーツ杯争奪戦」でも秋山直之や中岡正彦らとV争いを演じて優出5着に入る活躍を見せたばかり。今節は当地2節連続優出がかかる。近況リズムも上々で、2月の大村戦では2コース差しでインの宮地元輝を破って8万舟の大穴を出して優勝している。宮地との再戦も楽しみにしたい今節だ。
その他では徳山V歴のある中村亮太と松尾拓や、着実に優勝回数を積み重ねている中村晃朋らに注目したいところ。女子では08年徳山女子リーグと15年徳山ヴィーナスシリーズで優勝している金田幸子（岡山）が楽しみな存在だ。

（データはすべて4月16日現在。カッコ内は所属支部）

山口120期の井本昌也は、19年・20年と2年連続で徳山フレッシュルーキーに選出されている注目株。ボートレーサー養成所時代にリーグ戦勝率6.92をマークした逸材だ。
17年5月のデビューから約3年。勝率は4点台後半まで上がってきており、そろそろA2級初昇格が視野に入ってきそうな状態。準優出も2回経験し、デビュー初優出へそろそろ手が届きそうな状態でもある。
井本にとって21年前期級別審査期間（20年5月～10月）は大きな飛躍を目指す大事なシーズンになってくる。まずは期初めの地元徳山戦「トライアングルカップ」で結果を残して幸先良いスタートを切りたいところだ。

（データはすべて4月16日現在）