ボートレース徳山では4月15日から「山口新聞社杯争奪戦」が行われる。A1勢からは西山昇一（愛知）、倉谷和信（大阪）、大神康司（福岡）、興津藍（徳島）、山崎裕司（広島）、吉田拡郎（岡山）、竹田辰也（山口）、中山雄太（愛知）が参戦。4日間の短期シリーズで誰がVロードを突っ走るのか。
優勝候補の筆頭格は吉田拡郎だろう。今期勝率7.15は今節出場メンバーのなかで断トツの数字だ。吉田は昨年8月のSGボートレースメモリアルで準優フライングを切って3カ月間のG1・G2出場停止となっていたが、その処分が明けて5月からG1戦線に復帰予定。再び記念レースで暴れ回るためにもここで勢いをつけておきたい。徳山ではG1優出3回をマークするなど通算12優出2Vという実績。相性上々の水面でV獲りへ突き進むのか。
対抗一番手は興津藍だろう。こちらも徳山通算10優出2Vと水面相性は申し分ない。昨年は年間5VをマークしてSGボートレースクラシック出場権も獲った興津だが、今年に入ってからはF休みもあった影響でまだ優勝ゼロ。早く今年初Vを飾って勢いに乗りたいところだ。
侮れないのは倉谷和信だろう。1月の常滑戦で優勝するなど今年5節走って4優出1Vと好調。自在のコース取りと巧みなさばきで今期勝率6.61と健在ぶりを見せている近況だ。56歳のベテランが徳山3回目の優勝を狙う。
その他では2月の桐生戦で優勝するなど好リズムの山崎裕司や、地元のエース格を担う竹田辰也らもV獲りへ射程圏。また4月半ばで期末のシーズンに入っており、今期勝率6.20の西山昇一、6.17の大神康司、6.16の中山雄太らはA1級キープに向けて気合が高まっていることだろう。
A1勢以外では昨年12月の徳山戦「オラレ田布施開設3周年記念」で優勝したばかりの池田雄祐（愛知）や、今期勝率6.69と好調な繁野谷圭介（大阪）、2月の徳山戦「果子乃季バレンタインカップ」で優出5着の好走を見せた南佑典（三重）、1月の宮島戦でデビュー初Vを飾った113期の柳内敬太（兵庫）、徳山V歴を持つ白井友晴（埼玉）と久田武（愛知）らも楽しみにしたい。

（データはすべて3月26日現在。カッコ内は所属支部）

山口92期の竹田辰也がいま勢いに乗っている。前期に勝率7.28と自己ベストを大きく更新する成績を残すと、今期に入って1月の下関正月レースでは寺田祥や谷村一哉ら強豪を破って見事に優勝。そして2月のG1下関周年では予選12位に入る活躍を見せ、G1出場8節目で初めての準優出を果たした。03年のデビューから約17年、36歳でいま飛躍の時を迎えている。
そんな竹田だが徳山は通算14優出0V。昨年は当地出場5節で4優出をマークするなど、これまで幾度も優勝戦に乗ってきたがまだV歴がない。悲願の徳山初Vへ、今節は大きなチャンスだろう。

（データはすべて3月26日現在）