ボートレース徳山では4月7日から「日本財団会長杯争奪戦」が行われる。新年度初戦となる5日間シリーズにA1勢からは山室展弘（岡山）、三嶌誠司（香川）、黒崎竜也（三重）、奈須啓太（福岡）、大野芳顕（福岡）、青木玄太（滋賀）、河合佑樹（静岡）が参戦。20年度最初の徳山ウィナーとなるのは誰だ。
V戦線を引っ張るのは三嶌誠司か。今年すでに3優出をマークするなど近況好リズム。3月の芦屋G3企業杯では篠崎仁志や羽野直也らとV争いを演じて優出するなど、51歳となってなお健在ぶりを見せつけている。徳山は3Vの実績がある好相性水面。巧みなさばきで頂点へ駆け上がるのか。
河合佑樹も注目したい。昨年は7月のG2尼崎MB大賞で優勝するなど大きな飛躍を見せたが、8月の江戸川戦で周回誤認があって4カ月間の出場停止となるアクシデント。SG出場権を棒に振るなど悔しい思いをした。今年2月に復帰して再スタートを切ったばかり。徳山では18年1月の「楽天銀行杯争奪戦」で優勝しており、今節は当地2節連続Vがかかる。
勢いなら大野芳顕か。前期勝率6.40をマークしてA1級初昇格。前期イン1着率80％を叩き出すなど内寄りでの安定感が魅力だ。近況も1月の尼崎戦で優勝するなど好気配で、今期勝率は6.54と自己ベストを上回るペース。これから記念戦線へ羽ばたいていく選手だろう。徳山は2節連続優出中と相性上々。当地初Vを狙いたい。
その他では00年と02年の徳山周年で優勝するなど当地7Vを誇る山室展弘や、前期勝率6.66でA1級に復帰した黒崎竜也、キレ味鋭いダッシュ戦が魅力の奈須啓太、徳山の新鋭王座で優出歴がある青木玄太らも楽しみだ。
またA2勢も侮れない。徳山2Vの実績を持つ島川光男（広島）や、1月の丸亀戦で優勝するなど今年4優出1Vをマークしている大庭元明（福岡）、2月の平和島戦で約15年ぶりの優勝を飾って話題になった宮本裕之（兵庫）、地元の期待を背負う江本真治（山口）、今期勝率6.56と好調な落合直子（大阪）など好メンバーが揃っており、A1勢の牙城を崩す可能性充分だろう。

（データはすべて3月8日現在。カッコ内は所属支部）

山口74期の江本真治は2月7～12日に行われた徳山戦「果子乃季バレンタインカップ」で優勝戦1号艇に乗る大活躍。予選を2･1･5･1･3･1･1着のピンラッシュでトップ通過し、準優もイン逃げで制してポールポジションを手にした。しかし優勝戦では岡田憲行の4コースまくり差しに屈して無念のイン戦4着。徳山約18年ぶりの優勝はならなかった。
江本は3月の徳山G3企業杯でも好レースを見せて予選を突破する活躍。近況当地で見せ場を作っているだけに、今度こそ優勝を掴み取りたい。

（データはすべて3月8日現在）