ボートレース徳山では3月20日から4日間シリーズの「すなっちスプリングカップ～本命バトル～」が開催される。出場メンバーはA1級9人、B1級30人、B2級3人で、A2級ゼロという構成。今村豊（山口）、川崎智幸（岡山）、柴田光（群馬）、一瀬明（東京）、佐藤大介（愛知）、前野竜一（山口）、桐本康臣（三重）、星栄爾（静岡）、前沢丈史（東京）のA1勢9人が"本命"を背負って戦う企画レースだ。
今村豊は今年早くも3回目の徳山参戦。1月の徳山正月レースでは優出4着の活躍を見せるも、1月のG1徳山周年では節間0勝で予選落ちに終わっているだけに今回は見せ場を作りたいところだ。近況は1月の鳴門一般戦でオール3連対Vを飾って約1年9カ月ぶりの優勝を果たすなど好リズム。徳山通算33回目の優勝に向けて期待が高まる。
地元山口勢からは前野竜一も登場。今期勝率5.58と近況ややリズムを崩しているだけに、地元水面で復調のきっかけをつかみたいところだ。
遠征勢ではまず星栄爾に注目したい。昨年10月の徳山戦「スポーツ報知杯争奪戦」で優勝したばかり。優勝戦で圧巻の5コースまくり差しを決め、4万円台の大穴を開けて当地初Vを手にしたのが記憶に新しい。今節は徳山2節連続Vをかけて登場。再び自在のさばきで魅せるのか。
前沢丈史も見逃せない。今期勝率6.91は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。徳山は近況5節連続優出中と水面相性抜群。当地初Vなるか注目したい。
その他にも徳山2Vの実績がある川崎智幸、2月の下関戦で優出2着に入るなどリズム上昇ムードの柴田光、2月のG1関東地区選で予選4位に入る好走を見せた一瀬明、今期5優出1Vとコンスタントな活躍が光る佐藤大介、昨年12月の若松戦で約2年2カ月ぶりの優勝を飾った桐本康臣とA1勢は充実のメンバー。B級勢に付け入る隙を与えない走りが期待できそうだ。
下剋上を狙うB級勢では徳山3Vの実績を持つ小野信樹（岡山）や、今期勝率6.05と近況好調の山本兼士（大阪）、地元の木場雄二郎（山口）らが楽しみな存在になる。

（データはすべて2月25日現在。カッコ内は所属支部）

山口115期の佐藤駿介は昨年、一昨年の下関フレッシュルーキー。山口支部の次代を担う有望株は14年のデビューから6年目を迎えている。
これまでなかなか結果を残せず苦しんできたが、近況は随所に光る走りを披露。昨年11月の下関一般戦で準優3着、今年2月の若松ルーキーシリーズで準優3着と、デビュー初優出まであと一歩に迫るレースを見せてきた。優勝戦をにぎわす日がくるのもそう遠くないだろう。持ち前の差しハンドルを磨いて道を切り開きたい。

（データはすべて2月25日現在）