山口県熊毛郡田布施町にボートレースチケットショップ「オラレ田布施」が誕生したのは16年12月10日。そのオープン3周年を祝うのが「オラレ田布施開設3周年記念 ニッカン・コム杯」だ。A1勢からは山室展弘（岡山）、間嶋仁志（三重）、大平誉史明（大阪）、一瀬明（東京）、須藤博倫（埼玉）、北村征嗣（大阪）、荻野裕介（東京）、池田雄祐（愛知）、渡邉雄朗（東京）が参戦。巧腕ぞろいで混戦ムードとなりそうだ。
シリーズの軸を担うのは須藤博倫か。今年14優出3Vをマークするさすがの活躍ぶり。9月のG1戸田周年で優出5着、10月のG2津MB大賞で優出4着に入るなどグレードレースでも存在感を見せている近況だ。徳山ではまだV歴こそないものの、優出5回の実績があって水面相性は悪くない。ここで徳山初Vを飾るのか注目したい。
山室展弘も楽しみな存在だ。前期勝率7.21は今節出場メンバーのなかでトップの数字。4期ぶりに7点勝率をマークするなど、58歳となった今なお進化を続けている。徳山はG1周年記念2Vを含む通算7Vと好相性の水面。今年6月の徳山戦「山口新聞社杯争奪戦」でも谷村一哉や稲田浩二らとV争いを演じて優出5着に入ったのが記憶に新しいところだろう。自在のコース取りと熟練のさばきでV戦線を賑わすのか。
侮れないのは一瀬明だ。7～9月にかけて怒涛の6節連続優出をマークする大活躍。10月にも桐生戦と蒲郡戦で連続優出を飾るなど秋に入っても勢いは衰えていない。マスターズチャンピオンの選考勝率を6.55まで上げて55位あたりにつけており、勝負駆けの状況になってきた。選考締切の1月末まで気合のこもった走りが続きそうだ。
その他にも徳山V歴のある間嶋仁志や、前期勝率6.66で12期連続A1級キープを決めた北村征嗣、徳山優出7回を誇る大平誉史明、夏場のG1戦線で高配当を連発した渡邉雄朗らがV争いに名乗りをあげてきそう。またA1勢以外にも第15代名人の金子良昭（静岡）や、2月の四国地区選でG1初Vを飾った河野大（徳島）、17年の「オラレ田布施開設1周年記念」で優出3着に入っている鈴木博（埼玉）、徳山2Vの実績がある別府昌樹（広島）、今年2月の徳山戦「日本トーター杯争奪戦」で今村豊らを破ってオール3連対Vを飾った小林泰（東京）、8月の浜名湖戦でデビュー初Vを飾った浮田圭浩（岡山）、今年2Vをマークしている原豊土（静岡）、地元のエース格として期待がかかる清水攻二（山口）など楽しみな選手が揃っている。

（データはすべて11月7日現在。カッコ内は所属支部）

三村岳人は岡山支部所属の125期生。9月にボートレーサー養成所を卒業したばかりの20歳だ。11月13日からの児島戦でデビューし、2節目で徳山にやってくる。
倉敷鷲羽高校時代にはレスリングで活躍し、JOCジュニアオリンピックカップで全国5位に入った実績。ボートレーサー養成所ではリーグ第6戦で2コース差しを決めて優勝するなど好成績を残し、修了記念レースで優勝戦にも乗った逸材だ。岡山期待の新星が徳山初参戦でどんな走りを見せるのか楽しみにしたい。

（データはすべて11月7日現在）