広島県呉市に「ボートビア呉」がオープンしたのは92年12月24日。その27周年を祝うのが「BP呉開設27周年記念 サンケイスポーツ杯争奪戦」だ。4日間シリーズの男女混合戦にA1勢からは安田政彦（兵庫）、安達裕樹（三重）、濱崎直矢（埼玉）、大峯豊（山口）、海野康志郎（山口）、奈須啓太（福岡）、土屋智則（群馬）、竹井貴史（福岡）、吉田凌太朗（愛知）が参戦。息もつかせぬ電光石火の短期決戦となりそうだ。
V争いを引っ張るのは地元の大峯豊だろう。徳山通算25優出7Vを誇り、8月の徳山お盆レースで白井英治らを破ってオール3連対Vを飾ったばかり。今節は当地2節連続Vがかかる。近況は好リズムが続いており、前期勝率6.92は今節出場メンバーのなかでトップの数字。10月の多摩川戦で今年6回目の優勝を飾って来年のSGボートレースクラシック出場にも当確ランプを灯している。勢いで他を圧倒して徳山8回目の優勝を掴みたい。
地元勢では海野康志郎も負けてはいられない。10月のG2津MB大賞で優出するなど近況リズム上昇ムード。現在賞金ランキング62位となっており、SGグランプリシリーズ出場に向けて賞金を上積みしたい今節だ。徳山は18優出2Vの実績。昨年9月の「山口新聞社杯争奪戦」以来となる当地Vを狙いたい。
遠征勢では安達裕樹に注目だ。徳山は近況3節連続優出中で通算6優出2Vと相性の良い水面。16年の徳山MB大賞では白井英治や寺田祥らを破ってG2タイトルを手にし、17年の徳山MB大賞でも優出3着の活躍を見せている。今年G1・G2を8節走って3優出をマークするなどリズムは上々。地元勢にとって強力なライバルとなってきそうだ。
その他では徳山V歴のある安田政彦と濱崎直矢や、前期勝率6.82で大峯に次ぐ今節2位の土屋智則、ダッシュ戦での巧みなさばきが光る奈須啓太、11月の福岡戦で自身5回目の優勝を飾ったばかりの竹井貴史、F2持ちから解放されて再飛躍を狙う吉田凌太朗らがV争いを賑わしそう。A1勢以外では前期勝率6.36でA1級復帰を決めた白神優（岡山）や、徳山5Vを誇る山本浩次（岡山）らに注目したい。

（データはすべて11月6日現在。カッコ内は所属支部）

坂井康嗣は佐賀支部所属の88期生。9月の唐津一般戦で通算20回目の優出を果たすと、優勝戦では2コースから差しハンドルを決めてインの守田俊介を撃破。01年5月のデビューから約18年4カ月、39歳で悲願の初優勝を飾った。
坂井はこの翌々節の丸亀一般戦でも新田雄史や末永祐輝らとV争いを演じて優出5着に入る活躍。近況勢いに乗っており見逃せない存在だ。徳山では当地前走となる17年7月の「日本トーター杯争奪戦」で優出6着に入るなど2回目の優出歴。今節もV戦線をかき回すかもしれない。

（データはすべて11月6日現在）