徳山駅前の商店街にボートレースチケットショップ「オラレ徳山」が誕生したのは08年10月4日。そのオープン11周年を祝うのが「オラレ徳山開設11周年記念 九州スポーツ杯争奪戦」だ。A1勢からは鳥居塚孝博（群馬）、中辻崇人（福岡）、白石健（兵庫）、高橋正男（兵庫）、柳生泰二（山口）、水摩敦（福岡）、松田大志郎（福岡）、藤山雅弘（大阪）が参戦予定。7日間のロングシリーズを制するのは誰になるのか。
V争いを引っ張るのは白石健だろう。20年前期適用勝率は7.07で今節出場メンバーのなかでトップの数字。10月のボートレースダービーで4年ぶりのSG出場も果たすなど充実ぶりが光る近況だ。今年は2月の三国戦、3月の桐生戦、9月の唐津戦で優勝して3Vをマークしており、まだ来年のボートレースクラシック出場へチャンスあり。徳山はV歴のある水面だけに、ここで優勝して勢いを加速させたい。
対抗一番手に名乗りをあげるのは地元の柳生泰二か。徳山は通算16優出3Vを誇るホームプール。ここで負けるわけにはいかない。今年は12優出とコンスタントな活躍を見せているものの、優勝戦は外枠になることも多く、優勝は5月の宮島戦の一回だけ。今節は予選からシリーズを引っ張ってV争いをリードしたい。
松田大志郎も侮れない。今年は1月と3月にフライングを切ってF2になったのも響いて苦しんでいたが、近況はリズム上昇の一途。9月の尼崎戦で優出2着、三国戦で優出3着、10月の江戸川戦で優出4着と3節連続優出をマークするなど好調だ。16年にヤングダービーで優勝した頃のようなキレ味鋭い走りを取り戻している。徳山では昨年4月の「BOATBoy CUP」で大峯豊や丸岡正典らを破って優勝した実績。今節は当地2節連続Vがかかる。
その他にも20年前期適用勝率6.21で勝負駆けに成功してA1級キープを決めた鳥居塚孝博や、9～10月にかけて4節連続優出と近況好調な中辻崇人、軽快な速攻で記念戦線でも存在感を見せる水摩敦、9月の住之江戦で自身4回目の優勝を飾った藤山雅弘らがV戦線に加わってきそう。
またA2勢にも徳山48優出18Vを誇る大賀広幸（山口）をはじめ、来期A1級昇格を決めた伊藤啓三（埼玉）と大野芳顕（福岡）、記念タイトルホルダーの後藤浩（埼玉）と蜷川哲平（東京）、10月の尼崎戦で自身2回目の優勝を飾ったばかりの三宅潤（大阪）など実力者がズラリ。混戦に拍車をかける存在となってきそうだ。

（データはすべて10月31日現在。カッコ内は所属支部）

125期生が9月にボートレーサー養成所を卒業。山口支部にも一人の新人レーサーが加わった。登録番号5106番、山崎祥だ。
山崎は99年1月生まれの20歳。学生時代はフェンシングで活躍し、国体にも出場した腕前の持ち主だ。騎士からレーサーへの転身を志して養成所に入り、リーグ戦勝率5.10の成績で卒業。プロへの第一歩を踏み出した。
11月14日からの「オラレ徳山開設11周年記念」でいよいよデビューを迎える。いつの日か寺田祥と肩を並べて"ダブル祥"と呼ばれる選手へ成長するのか楽しみにしたい。

（データはすべて10月31日現在）