ボートレース徳山では9月29日から10月3日の月またぎで「スポーツ報知杯争奪戦」が開催される。男女混合の5日間シリーズに日高逸子（福岡）、明石正之（兵庫）、中岡正彦（香川）、桐本康臣（三重）、田口節子（岡山）、中村亮太（長崎）、三井所尊春（佐賀）、岡村仁（大阪）、古澤光紀（福岡）、石倉洋行（福岡）とA1勢が10人も参戦。熾烈な戦いとなりそうだ。
V候補の筆頭格は三井所尊春か。今期11節走って7優出3Vと近況好調だ。7月の児島戦で5コースまくりを決めて今年初Vを飾ると、8月の若松男女ダブル戦では3コースまくりを決めて優勝。さらに8月の唐津お盆レースでは4コースまくりでインの峰竜太を破り、5万舟の大穴を開けて優勝した。伸び足を仕上げて速攻を仕掛ける得意のスタイルを随所で見せている。徳山では当地前々走となる15年の一般戦で節間9勝をマークして優勝した実績あり。今回も豪快なまくりでピンラッシュを演じる可能性充分だろう。
対抗一番手は中村亮太か。8月のSGボートレースメモリアルで予選突破の活躍を見せたのが記憶に新しいところ。準優6着で優出こそ逃したが、地元SGで気迫あふれる戦いを演じて見せ場を作った。徳山では17年の一般戦で7戦6勝の準パーフェクトVを飾った実績を持つ。勢いに乗れば手のつけられない強さを見せるだけに、V争いのカギを握ってくる存在になるだろう。
侮れないのは中岡正彦だ。今年11優出3Vと安定した活躍を披露。1月の丸亀戦、2月の芦屋戦、5月の芦屋戦と優勝を重ねてきた。今年イン1着率87％という内寄りでの鉄壁ぶりに加え、艇界屈指のスタート力を武器にしたセンター速攻もあって攻め手は豊富。大崩れなくV争いに絡んできそうだ。徳山3回目の優勝を狙う。
その他では今年2月の徳山一般戦で優出している明石正之や、今年8優出とコンスタントな活躍が光る桐本康臣、徳山一般戦は3節連続優出中の岡村仁、今年9優出1Vをマークしている古澤光紀らがV候補に名乗りをあげてくるだろう。
女子レーサーも豪華な顔ぶれだ。98年徳山女子リーグでV歴のある日高逸子と09年徳山女子リーグで優勝している田口節子のA1勢に加え、今年7月の徳山男女ダブル戦で優勝したばかりの清水沙樹、産休を経て約2年ぶりのカムバックを果たした永井聖美らが登場する。


（データはすべて9月9日現在。カッコ内は所属支部）

山口119期の高岡竜也は8月の徳山お盆レースで予選突破の活躍。地元の強豪が揃うシリーズで堂々の走りを見せ、自身3回目の準優出を果たした。
16年11月にデビューした高岡は現在6期目。これまで5期の勝率は1.65→2.08→2.65→3.55→4.33で、一度も下がることなく順調に階段に上がってきた。今期は勝率5点台が目標になってきそう。A級初昇格やデビュー初優出も狙いたいところだ。山口支部の次代を担う逸材が今後注目度を増してくるだろう。


（データはすべて9月9日現在）