ボートレース徳山では8月24日から「黒神杯争奪 真夏の覇者決定戦」が開催される。灼熱の5日間シリーズに渡邊伸太郎（佐賀）、野長瀬正孝（静岡）、山一鉄也（福岡）、福田雅一（香川）、佐々木康幸（静岡）、森高一真（香川）、渡邊雄一郎（大阪）、吉川喜継（滋賀）、岡祐臣（三重）らが参戦。ベテランから若手まで多彩なメンバーが顔をそろえる。
V争いを引っ張るのは森高一真か。前々期に勝率6.13でまさかのA2級降格を喫した森高だが、前期は勝率7.01とさすがの活躍を見せてA1級に復帰。持ち前のキレ味鋭い走りを取り戻しており、今年12優出3Vをマークする充実ぶりだ。徳山ではまだV歴こそないものの、当地6優出と相性はまずまず。17年のG2徳山MB大賞で優出2着に入ったのも記憶に新しいところだろう。今節こそ徳山初Vなるか。
佐々木康幸も今年3Vと近況リズムは上々。1月の浜名湖正月レース、5月の唐津一般戦、6月の浜名湖一般戦とコンスタントに優勝を重ねて存在感を見せている。徳山は通算5Vを誇るドル箱水面で、近況も当地3節連続優出中と相性の良さは不変。V戦線を賑わすことは間違いないだろう。
渡邊伸太郎は昨年12月の徳山マスターズリーグで優勝。今垣光太郎や大賀広幸らとのV争いを制して栄冠を手にしている。徳山は優勝3回を誇る好相性水面だ。近況も7月の福岡マスターズリーグで優勝するなど好調。ベテランの底力を見せてくれるだろう。
またベテラン勢では徳山5Vを誇る野長瀬正孝や、14年に徳山匠シリーズで優勝するなど徳山4Vの実績を持つ福田雅一も侮れない。
その他では6月の平和島戦で優勝するなどリズムを上げてきた山一鉄也や、鋭いセンター戦が魅力の渡邊雄一郎、手堅いイン戦が武器の吉川喜継、徳山周年で優出歴もある岡祐臣らがV争いを賑わしそうな存在。またA2勢にも98年にG1徳山周年を制した実績を持つ山下和彦（広島）や、徳山V歴のある西川新太郎（愛知）と丹下将（愛知）ら注目選手が多数いる。若手では1月の住之江戦でデビュー初Vを飾った117期の中村泰平（愛知）や、5年ぶりのヤングダービー出場を決めた103期の金子賢志（群馬）らも楽しみにしたい。


（データはすべて8月2日現在。カッコ内は所属支部）

山口84期の小林一樹は前期勝率5.36で惜しくも勝負駆け失敗。A2級ボーダーにわずか0.01届かず、4期ぶりのB1級降格となってしまった。
2期ぶりのA級復帰を目指す今期。ここまで8節走って優出ゼロと厳しい戦いが続いている。予選落ちが7回を数えるなどリズムが上がらず、勝率は4点台半ばまで落ち込んできた。まさに今が正念場だ。
小林は今年4月に40歳の大台を迎えたばかり。まだまだ老け込む歳ではない。かつてA1級に上がった経験も持つ小林が、苦境を脱していかに巻き返してくるのか注目したい。


（データはすべて8月2日現在）